2008.11.29

■音楽夜噺

(当日まで、このエントリーがトップにきます)

 今月末に、こういうトークイベントに出ます。

「音楽夜噺」第31夜 08年11月29日(土)
ロック・ジャーナリズムとワールド・ミュージック
http://ongakuyobanashi.jp/
論 者:小野島 大 (音楽評論家)
聞き手:関口義人 (「音楽夜噺」主宰)
会 場:東京・目黒
レストラン LUBERO
http://lubero.jp/
目黒駅より徒歩3分
東京都品川区上大崎3丁目5-18
TEL:03-5421-5518
時 間:16:00-18:30(15:30開場)
入場料:
予約¥1,800(1drinkつき)
当日¥2,300(1drinkつき)
ご予約は電話にて受付ています。

20世紀の世界の商業音楽はロックによって支えられて来た、と言っても過言ではありません。しかしロックもそれぞれの国の文化の中で異なる変化や発展を遂げて来た筈です。1980年代後半に世界に登場した「ワールド」な音楽はロックにとってどのような意味を持ち、どういう影響を与え/受けてきたのか。ロック評論の前線に20年以上かかわってこられた小野島大さんをお招きして語っていただきます。
 音楽評論家の関口義人さんが主宰する音楽トーク・イベントで、主にワールド・ミュージック関連のテーマをレコードをかけながらあれこれ語るというもの。過去のゲストを見ても錚々たる面々で、ワールド・ミュージックなど門外漢の私が論者で大丈夫なのかという気もするが、頑張ってみます。関口さんはジプシー音楽関連の素晴らしいご著書などもお持ちで、実際にお会いするのは初めて。楽しみです。

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2008.11.17

■ロック夜話:ありがとうございました

 前回に続きまたも雨にたたられてしまいましたが、たくさんのお客さんにお越しいただき、ありがとうございました。

 ナカコーさんにはiPODやCDではなく、ふだん観賞用に使っているというi-tunesの入ったMacとハードディスクをわざわざ自宅から持参していただき、さながら、ナカコーさんの自宅に招かれ、あれこれ雑談しながら音楽を聴く感じの、とてもアットホームなものになった。もっとも我々がちゃんと会話するのはわずか2回目ということで(それでよく3時間超ものトークショーにお誘いしたものだ!)、最初は双方堅さが残ったことは否定できないし、もしかして古くからのファンには自明のことを今更にように質問してしまった場面もあったかもしれないが、おおむねナカコーさんも機嫌よく話していただき、充実した3時間半だったんじゃないかな。iLLの未発表音源も聴けたしね。新曲はナスノミツル、沼澤尚という現在のバンド・メンバーによる録音で、ものすごくきれいな良い曲だった。来年に予定しているという新作が楽しみだ。

 ナカコーさんのMacには音楽だけじゃなく、さまざまな動画や映像も膨大な量が収められていて、すごく充実したライブラリーになっていた。所有するCDやDVDも片っ端からデータ化してハードディスクにぶちこんでいるそうで、ネットで拾った映像などもあわせ、タイトルを見ているだけでもすごい。これだけのライブラリーを作り管理するのはえらい手間がかかるはずで、かなりマメな性格と見た。

 そして次回ロック夜話は1月18日(日)ですが、もうゲストは決定してます。みんな大好きなあのバンドのあの人。まだ名前は出せませんが、たぶんまた事前予約制になると思います。お楽しみに。

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2008.11.07

■CISCO廃業

お客様各位

永らくCISCO RECORDSをご愛顧頂きありがとうございました。 CISCO RECORDSは平成20年10月31日をもって廃業いたしました。

突然の廃業にて今までご利用頂きましたお客様に多大なるご迷惑を
お掛けします事、深くお詫び申し上げます。

長い間CISCO RECORDSを支えて下さった皆様に感謝と共に深く
お詫び申し上げます。

株式会社シスコインタ-ナショナル

 一週間ほど前からネット上ではすでに噂になっていたシスコ・レコードの廃業。とうとう公式サイトでも発表された。

 去年の暮れに実店舗をすべて閉鎖し通販のみになったときからこの流れは当然予期されていたわけで、そのときと比べると比較的、冷静に受け止められているようだ。だがやはりぼくにとってはすごくショック。ある意味でシスコはぼくの音楽人生を支えてくれた存在だからだ。なにか自分の一部をもぎとられたような気さえ、している。

 ぼくが音楽に目覚めたころ、東京都内でまともに輸入盤を扱うレコード店は、日本楽器(ヤマハ)渋谷店ぐらいしかなかった(資料をみるとディスクユニオンもそのころすでに設立されているはずだが、記憶がない)。それも国内盤との併売で、専門店ではなかった。1969年ぐらいのことだ。それが70年代に突入すると徐々に輸入盤を専門に扱う店があらわれる。現在も新宿に店舗を構える新宿レコードや、シスコもそのひとつだった。手元にある「ニューミュージックマガジン」72年1月号にシスコの広告が載っている。渋谷の西武百貨店の地下に店舗があったころだ。自宅が渋谷から近かったぼくは新宿レコードではなくシスコに通い始めた。もっともまだ中学生だったから今のようにオトナ買いなんかできるはずもなく、まだ輸入盤は高かったから、ただ漫然と店にいってなんとなくレコードを眺めていることが多かった気がする。

 それが為替レートが固定相場制から変動相場制に変わった73年ごろから輸入盤の価格が大幅に下がり、あちこちに輸入盤専門店があらわれた。高校生になって行動範囲の広がっていたぼくはあちこちレコード・ハンティングに遠征したが、そのなかでも価格が安く、品揃えが良かったシスコをよく利用した。ほかに原宿の「メロディハウス」もいい店だったが、どちらかと言えばアメリカン・ロックやシンガー・ソングライター系に強い店だったので、断固ブリティッシュ党だったぼくは、イギリスものに比較的強かったシスコをひいきにしていた。入荷は新宿レコードのほうが早かったが、けっこう割高だったんだよね。

 そして忘れもしない1977年。渋谷陽一の「若いこだま」で初めてセックス・ピストルズを聞いて大ショックを受けて、翌日シスコに行って「Never Mind The Bollocks」のイギリス盤を買ってきた。確かお店は西武の地下のままだった。当時まだイギリス盤は割高で、金のないぼくはアメリカ盤ばかり買っていたはずで、なぜピストルスだけイギリス盤を買ったのか覚えていない。とにかくこれがぼくとパンクとの出会いだ。大学生になっていたぼくは、それまでどちらかというと映画に情熱を注いでいたが、パンクとの出会いをきっかけに再びロックにのめり込んでいった。バイトの金をつぎ込んで、レコードばかり買い漁るようになったのである。もちろん買うのは主にシスコでだ。パンクに出会って明らかにぼくの人生は変わったが、そのきっかけとなったレコードを買ったのはシスコだったのだ。これまで数えきないほどレコードを買ってきたが、買ったときの状況や買ったレコード店まで克明に覚えているのは、このときだけだ。

 まもなくシスコは西武の地下から渋谷の路面店に移り、店舗は大きくなった。輸入盤店は都内のあちこちにできていたが、タワーやHMVはまだなく、ディスクユニオンも現在ほど大きくはなかったから、ほとんどが吹けば飛ぶような小さな店ばかり。だがあのころの輸入盤店は、明らかにある種の音楽文化を象徴していたし、時代をリードしていたと思う。

 パンクからニュー・ウエイヴに時代が移り、就職したぼくは下北沢から新宿に移ったエジソン(確か新宿の前にお茶の水に店舗を出したんだっけか)に通うようになった。パンク/ニュー・ウエイヴ系はやはりエジソンが圧倒的に強かったし、親しい店員もできてなにかと融通が利いたからだ。シスコは以前ほど利用しなくなっていたが、それでもパンク/ニュー・ウエイヴ系以外のレコードを買うときは、もっぱらシスコだった。

 やがてサラリーマンの宿命で名古屋転勤となり、2年半東京を離れる。当時名古屋にはロクな輸入盤店がなく、情報の入手にはえらく苦労したことを覚えている(特に12インチ・シングルのタイムリーな入手はほぼ不可能だった)。やがて東京に帰ったぼくは仲間と「NEWSWAVE」というロック雑誌を作り始める。「NEWSWAVE」は当初、エジソンの通販カタログからスタートしたミニコミで、ぼくの友人が編集長をやっていたが7号まで出して休刊となっていた。ぼくは3代目の編集長として雑誌を復刊させたわけだが、誌名を借りただけで、実質的にはほとんど新創刊したようなものだった。もちろん制作費はすべて自前である。仲間と数人で都内を中心とした輸入盤店に直接足を運び(もちろん地方は郵送だったが)、頭を下げて雑誌を置いてもらった。そのなかのひとつが、すでに渋谷と新宿に店舗を構え、飛ぶ鳥を落とす勢いだったシスコだった。つまりお店と客の関係から、取引関係(というほど大層なものじゃないが)になったわけである。そして「NEWSWAVE」はシスコで実によく売れた。確か渋谷と新宿あわせて700~800部ぐらいは毎号はけていたと思う。もちろんこれは「NEWSWAVE」取り扱い店の中でも、ダントツに多い数字だった(まだタワーもHMVもない時代だ→記憶違い。タワー渋谷店は81年の開業だから、このときはすでにかなり大きな店になっていたはず(現在の宇田川町のジーンズメイトの場所)。ただしNEWSWAVEはタワーとの取引口座がなかったので、取引はなかった)。お店もレジ横にNEWSWAVEを平積みしてくれたり、とても良くしていただいた。当時輸入盤を買う東京のロック・ファンでシスコを利用したことのない人はほとんどいなかったはずで、そこで好意的に扱っていただいたのは、とてもラッキーなことだったと、今でも心から感謝している。NEWSWAVEが一定の評価をいただいたおかげで下北のクラブ「ZOO」(後のスリッツ)から(というかEMMA君から)声をかけてもらい、「NEWSWAVE NIGHT」というイベントを立ち上げて、DJをやらせてもらったのもいい想い出だ。

 その後会社をやめNEWSWAVEに専念するものの、すぐに休刊になってしまい、仕方なく(そう、本当に「仕方なく」だった)音楽ライターの仕事を始めたわけだが、音楽業界のあちこちにNEWSWAVE読者やNEWSWAVE NIGHTのお客さんがいて、その人たちに良くしていただいてずいぶん助けられた。これもシスコでたくさん売ってもらったおかげだと思っている。

 90年代になりNEWSWAVEがなくなったあとは再びお客としてシスコに通うようになるわけだが、そのころになるとタワーやHMVがあらわれ、都内の輸入盤屋地図は大きく変わりつつあった。ヴァイナルからCDへの移行がほぼ完了したのもこのころだった。それとともにシスコはロック部門を廃止し、CDの扱いを減らしてテクノやハウス、ヒップホップなどのヴァイナルを主に扱うダンス・ミュージックの専門店として再出発をはかるわけだ。このころのシスコに思い入れがある、という人は多いだろう。渋谷にあらゆるジャンルのレコード店が大量集結し、西新宿をはるかに陵駕するレコード屋街になった時期(つまり「渋谷系」の季節)と、それはパラレルだった。渋谷の、いや日本のDJカルチャーをシスコが支えていた時期は、確かにあったと思う。

 すでにDJをやらなくなっていたぼくは、昔のようにヴァイナル・レコードを血眼になってディギングすることはなくなっていたから、自然とシスコからは足が遠のいた。のちにテクノ・シスコが出来てからは、主にテクノのCDを購入するために時々訪店したが、テクノのCDの品揃えはタワーやHMVのほうが良かったから、昔のようにシスコで買いまくることはなかった。だから「DJ御用達のダンス・ミュージック専門店」としてのシスコには、さほど語るべき想い出はない。それでも21世紀になり、レコード購入が店頭ではなく通販利用が主になってからは、時々シスコで買うようになっていた。だがテクノ人気が下降しCDの発売点数が激減するとともにそれも少なくなっていった。そしていきなりの実店舗閉鎖、そして今回の廃業である。

 ヴァイナルからCD、そしてPC(データ)へとDJのカタチが変わっていく中で、シスコは役割を終えたということなんだろう。もちろん外資大型店のガリバー的一人勝ち状態の中で、中小のレコード店の経営はさらに苦しくなっている。いや、その外資大型店もいまや、かなり厳しい経営事情のようだ。音楽業界はアメリカも日本もヨーロッパも、CDなどパッケージソフトの売り上げが激減し、危機的状況にある。シスコの廃業はそうした状況の結果であり象徴なのだ。なんかお先真っ暗な感じだが、これも時代の流れなんだろう。

 かれこれ40年近く続いたシスコとのつきあい。近年は少しつきあいは薄れていたけど、それでもぼくの音楽愛好家人生のほとんどを支えてくれたのはタワーでもHMVでもディスクユニオンでもエジソンでも、ましてやアマゾンなどでは断じてなく、シスコだった。いくら感謝しても足りない。ありがとう、そしてさようなら。
 

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2008.10.16

■ロック夜話:次回ゲスト決定!

◎ 「ロック夜話」vol.23
@円盤(高円寺)=http://www.enban.org/
11月16日(日)18時半開場 19時開演 
チャージ:1000円(incl. 1 drink)
ゲスト:中村弘二(iLL)
http://www.illtheworld.jp/
司会:小野島大(音楽評論家)
*ゲストの愛聴盤を聴きながら、ゲストが自身の音楽史や音楽観を語り尽くすトーク・ライヴ・ショー
●問い合わせは円盤まで。事前予約制。info@enban.orgまで。

 元スーパーカー、現iLLのナカコーこと中村弘二が登場!

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2008.10.11

■「ベルリン」トークショー

昨晩の「ルー・リード/ベルリン」トークショー、おいでいただいた方はありがとうございました。

 ああいう広い場所で、あれだけのお客さんを前にトークしたのは初めてでしたが、あまり緊張もせずできました。でもあとで百々君から「小野島さんは客席の方を見ず俺のほうばかり見ていた」とからかわれ、やはり緊張していたのかと。でもお客さんの顔を見ながらしゃべるのはけっこう大変なんですよ。まして昨日は、映画を見に来たらたまたまトークショーをやってた、という人もたくさんいただろうし、くだらねえこと喋ってないで、とっとと映画やれとか、俺なら思うかもしれないしね。 

 まあふだんの上映日よりはだいぶお客さんも入っていたということだし、トークの中身も配給会社の人からお褒めをいただいたので、まあ最低限の仕事はできたかなと。映画は今月いっぱいまでやってるそうなので、みなさんぜひ見てください。もともとすごく音がいい映画なんですが、シネクイント自体も音響に気を遣った映画館で、すごい臨場感でした。DVDが出てから見ればいいや、という方もいるかと思いますが、これは絶対映画館で見たほうがいいです。

 終了後は百々君を交え打ち上げ。今日は久々にひどい二日酔いです。

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2008.10.06

■音楽ライター養成講座:10月期受講生募集

 ついうっかりこちらで告知するのを忘れてました! 今週水曜の開講です!

「音楽ライター養成講座」2008年10月期・受講生募集

<講師>小野島 大(音楽評論家)
<期間>2008年10月8日~2009年3月28日(計12回)
<時間>毎月第2、第4水曜日 午後8時00分~9時30分
<場所>西武百貨店池袋店 池袋コミュニティカレッジ
<受講料>37800円(新規申し込みは別途)
<問い合わせ>池袋コミュニティカレッジ 03-5949-5487
http://www.seibu.co.jp/c_college/

 これまでにこの講座からプロのライターや音楽誌編集者を何人か輩出しています。音楽を題材に実際に作品を書いて、自分の感じたこと、考えたことをいかに文章化して相手に伝えるかを学んでいただきます。 ◆初回に課題提出あり

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■Lou Reed / Berlin

こういう映画が、今公開中です。(渋谷シネクイントにてレイトショー)
「ルー・リード/ベルリン」
http://www.loureed-berlin.jp/
http://www.vap.co.jp/cinemastyle/movie/berlin.html


 要はルー・リードのアルバム「ベルリン」を完全再現したライヴを収めた映画なんですが、この映画を語るトークショーというのに出ることになりました。モーサムの百々君とです。

百々和宏(モーサム・トーンベンダー)×小野島 大(音楽評論家)
@渋谷シネクイント
http://www.cinequinto.com/
10/10(金)21:30~
22:00より上映

 ぼくはルー・リードのアルバムで一番好きなのは昔から「ベルリン」なんですが、彼の作品系譜の中では比較的異色というか、浮いている感があって、一般的にはあまり語られることはないですね。ぼく自身もむかし「レコードコレクターズ」にちょっと長めの原稿を書いたぐらいで、あまり正面切って語ったことはないですが、語り部ルー・リードとしては「ニューヨーク」と並び称されるべき作品だと考えます。彼の作品の中ではかなり装飾的なサウンドなんで、好き嫌いはあるかもしれませんが……

 百々君とルー・リードについて話したことはないんですが、どうやらこの映画を見ていたく感激している様子。 トークは30分しか時間がなく、しかも上映前なので、あまり微に入り細に入った話はできないと思いますが、ルー・リード・マニアの方々に怒られないよう、精一杯語りたいと思います。シネクイントの窓口で座席指定券を販売中なので、おはやめに。

 ちなみに映画は言うまでもありませんが、最高ですよ!

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2008.09.14

■来週末のご予定は?

 告知です。来週末の金曜と日曜に、私の関わるイベントがあります。

 まずは日曜日。恒例の「ロック夜話」です。

◎ 「ロック夜話」vol.22
@円盤(東京・高円寺)=http://www.enban.org/
9/21(日)18時半開場 19時開演 
チャージ:1000円(incl. 1 drink)
ゲスト:會田茂一
http://www.aidagon.com/
http://www.aidagon.com/blog/
司会:小野島大(音楽評論家)
*ゲストの愛聴盤を聴きながら、ゲストが自身の音楽史や音楽観を語り尽くすトーク・ライヴ・ショー
●問い合わせは円盤まで。


元エルマロのアイゴン登場です。MCのおもしろさでは定評のある人なんで、きっと楽しくお話ししていただけるのではないでしょうか。

 そしてその2日前の金曜日にはこれ。

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◎bug 3
9月19日(金)23時~5時
@Lazy Workers' Bar(渋谷)
http://dp43053767.lolipop.jp/lwb/index.html
チャージ無料
DJs:
onojima
24no 
Guest DJs:
kubota
spinn

 そもそもは7年ぐらい前に、24noさんや音楽評論家の今村健一さんたちと始めたイベントです。選曲の統一性などなく、各DJが好き勝手な曲をかけるだけ。会場となった渋谷ON AIR近くのo.p.t.というお店もこじんまりとして居心地がよくて、おまけに店員さんたちも感じよくて、ノルマなし、チャージなし、ただ飲んで踊ってお話ししてまったりと過ごす、というゆるーい催しでした。一回だけソフト・バレエの森岡賢さんをゲストに呼んだことがあって、そのときは狭い店内が賢ちゃんファンのお姉さんたちで立錐の余地もない超満員になったけど(なぜか元アップビートの広石君も客としてやってきた)、それ以外はお客さんも適度な入りで、あまりガツガツすることなくダラダラと続けていた。過去のセットリストはこんなかんじ。
http://web.archive.org/web/20040303144821/home.catv.ne.jp/rr/bug/list.html

 その後ぼくのnew wave本出版記念も兼ねてnew wave specialとして会場を変えてやったり、なんだかんだで10回ぐらいやったのかな。その後o.p.t.の経営陣が変わるかなんかして経営方針も変わり、店員さんたちもやめてしまったので、そのままイベントもフェイドアウト。やめた一番の理由は、o.p.t.に代わるお店が見つからなかったこと。

 で、そのイベントを5年ぶりぐらいに復活させるわけですが、一番大きいのは、Lazy Workers' Barという素敵なお店に出会えたこと。同じビルでやってるNO STYLEというクラブの姉妹店だけど、こっちは普通のキャッシュオン・タイプのバーで、o.p.t.よりもさらに二回りぐらい狭いけど、内装も良くて、居心地は大変よろしい。ドリンク類もリーズナブル。DJセットがスペースの関係でなぜか壁に向かって設置してあって、DJは壁に向かって、つまりお客さんに背を向けてプレイするというマカ不思議な空間だけどね。店員さんはNO STYLEと交代制らしいけどお店の下見をしたときに相手をしてくれた感じのいい女子店員さんが、当日も店番をやってくれると約束してくれたので、そちらも楽しみ。約束覚えてるかな~~.


 DJの紹介を。

 24noさんは超優秀な広告デザイナーにして、希代の音楽愛好家。ぼくの知る限り、いわゆる音楽業界人以外で、彼ほど大量のレコードを継続して買い続けている人はいない。特にポスト・ロック系への造詣に関しては、おそらく日本でも3本の指に入るんじゃないかな。当然ぼくなんかより遙かに詳しいし、音楽評論家でも彼以上に精通している人はほとんどいないと思う。DJキャリアも長い。今回は「ポストロック/エレクトロニカ 中心にうたもの/New Wave とか織り交ぜるカンジ」でプレイするそうです。ちなみにぼくがプロデュースしたnew waveトリビュート盤「Fine Time」のジャケット・デザインはこの人がやってくれた。酒も強いです。

kubota=久保田は、私の古い古い友人。かって私とnewswaveというミニコミをやっていた男で、「黒コートの部屋」という連載を持っていたネオサイケ愛好家。こやつも希代の音楽愛好家です。DJ歴はそんなにないけど、new waveの知識と愛情にかけては右に出る者はいない。何をかけるかは聞いてないが、やっぱnew waveかな?

spinn君は、mixiがきっかけで知り合った、今回のDJ連の仲では一番新しい友人です。たぶんハウス、それも乙女系中心の四つ打ちで女子をキャーキャー言わせてくれるのではないかと。

私は、たぶん四つ打ち中心。テラモト君よりはもう少しテクノよりになるのかな。でもその場の雰囲気次第で、パンクやハードコアもかけちゃうかもしれない(笑)。

私以外の3人はみな温厚で人なつっこい性格なので、きっと初対面の方も気楽に打ち解けることができると思います。いやもちろん、私も精一杯歓待させていただきますよ!

私と24noさんがレジデントで、その都度ゲストをおよびするというカタチで、長く続けられればいいな。

開催は来週の金曜日。開場は11時とちょっと遅いけど、それまでどこかで食事をして、ゆっくり来ていただければ。お店はフード類は一切置いてないので、食事をとってから来場されるのをおすすめします。もっともチャージ無料なんで、出入りも自由なんですがw

ではでは、みなさまの来場をお待ちしてます。ゆるーい雰囲気のお店なんで、踊るにもお話しするにも飲むにも好適。チャージも無料だし、気軽に遊びにきてください!

お店は渋谷マークシティの裏手の路地を少し入ったところ。渋谷駅から歩いても5分かからないと思います。地図はこちら↓

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■Killing Joke,Friction,The Birthday

 最近ライヴの感想など、日記らしいことを全然書いてないので、たまには。

9/12(金)Killing Joke@Duo Music Exchange

 大変に素晴らしかった。興奮の度合いでいうとフジロックの時のほうが高かった気もするが(久しぶりだったぶん)、アーティストのテンションも高く、文句の付けようがない。ツアーをやるのは久しぶりらしいが、現役感はばっちり。スキルも高いし、声もプレイも若いころと比べてまったく衰えてない。アーティストのテンションも高く、その他大勢の懐メロ再結成バンドと同じだと思ったら大間違いだった。この日はファーストとセカンドの曲をやる日で、さすがにこの時期は歌詞まで含めて一緒に歌えるような曲ばかり(歌わなかったけど)。楽しかったです。アンコールにはそれ以外の曲もやったけど、「ラヴ・ライク・ブラッド」をやったのは驚いた。そして結構会場が盛り上がっていたのも。そのころのジョークも大好きな俺はうれしい。「Night Time 」と「Brighter Than a Thousand Suns」だけやるライヴがあったら、死んでも駆けつけるぜ。

 それにしても会場はおっさんおばさんばかり(←オレがその筆頭)。なんでかねえ?まあステージ上の外見だけ見れば、アーティストもおっさん以外の何者でもないわけだが。

 翌日は『パンデモニアム』収録曲を中心にやるライヴで、演奏そのものはこの日のほうが良かったようだ。2日とも見たかったなあ。

9/13(土)Weekend Lovers@赤坂ブリッツ

 で、ジョークを蹴飛ばして見にいったのが、中村達也をホストとするイベント「Weekend Lovers」。出演はフリクションとチバユウスケのバースデイ。

 前座、というかDJで俳優の村上淳が回す。ジャズっぽいプレイでなかなかの腕だったが、会場は寂としてとして声なしで気の毒だった。会場の出音がすごく良くて気持ちよかったけど。

 フリクションを見るのは久しぶりだったが、いつも通りすごかった。あの歳でレックさんのエネルギーはほんとにすごい。つくづくなごめない音楽だと思った(いい意味で)。

 バースデイも見るのは久しぶりだったけど、チバがものすごく明るくなっていたのにびっくり。肩の力が抜けた感じで、リラックスしている。それに応じて音楽性も演奏も、良い意味ですごく枯れてきていて、年齢なりの成熟が伴ってきたんじゃないか。以前のピリピリした感じのチバのほうが良いという意見もあると思うけど、これはこれで正解だと思う。誰だっていつまでも青春ではいられないわけで。隣で見ていた友人によれば、今年初頭の武道館公演以降に急に「喪が明けたかのように」明るくなったという。なんかいいことありましたかね? 終演後、楽屋での表情も穏やかだった。

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2008.08.28

■次回ロック夜話:ゲスト決定!

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◎ 「ロック夜話」vol.22
@円盤(東京・高円寺)=http://www.enban.org/
9/21(日)18時半開場 19時開演 
チャージ:1000円(incl. 1 drink)
ゲスト:會田茂一
http://www.aidagon.com/
http://www.aidagon.com/blog/
司会:小野島大(音楽評論家)
*ゲストの愛聴盤を聴きながら、ゲストが自身の音楽史や音楽観を語り尽くすトーク・ライヴ・ショー
●問い合わせは円盤まで。


元エルマロのアイゴン登場! 乞うご期待!

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2008.08.11

■ついにキターーー!!!

 サマソニの疲労でアタマもカラダも死亡状態ですが、とんでもないニュースがレコード会社からのメールで飛び込んできました。


2007年、世界各地で興奮と熱狂を巻き起こしたあの美しき名演が遂に日本上陸!!
■Artist : The Cinematic Orchestra with their very special guests : Flying Lotus / Gonja Sufi and more
■Date : 2008/10/3(FRI)
■Venue : Shibuya O-EAST
■OPEN / START : 22:00
■Ticket Price : 前売 \5,800(入場時に1ドリンク代 \500別途)
※20歳未満入場不可。入場時にIDチェック有り。顔写真付き身分証明書を必ずご持参ください。
■Ticket Shops : ぴあ / LAWSON / e+ / BEATINK HP>
※一般発売 : 8/23(土)
■主催 : SHIBUYA TELEVISION
■企画制作 : BEATINK
■INFO : BEATINK 03-5766-6571 www.beatink.com/

2007年5月に3rd Albumとなる傑作アルバム『Ma Fleur』をからリリースし、それまでの先進的なダンス・ミュージック・リスナー、クラブ・ジャズ・リスナーだけでなく、ポピュラー・ミュージックを好むリスナー層まで、一気にファンを拡大したザ・シネマティック・オーケストラ。

その後世界各地を周ったリリース・ツアーは、各会場で超満員のオーディエンスから感嘆の声が上がり、鳴り止まない賛辞の拍手が送られ、大盛況のうちに幕を閉じた。

ツアー・ファイナルとなった、イギリスを代表する格式高きロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートは、そのスリリングで優雅なドラマを見事パッケージ化したライブ盤『Live At The Royal Albert Hall』としてリリースされ、ここ日本でも、ライブの実現を願う声は日に日に高まっていた。

そんな彼らと日本で共演するのは、WARP RECORDSが誇る、L.A発の新世代ビート・メイカー、フライング・ロータス。

世界中のアンダーグラウンド・シーンを震撼させたフル・アルバム『Los Angeles』を今年6月に放ち、彼もまた、その強烈なパフォーマンスを魅せるステージ、初来日が日本のコアなクラブ・ファンから強く望まれていた。

ザ・シネマティック・オーケストラが創り出す、あまりに美しく、壮大なサウンド・スケープ。
フライング・ロータスが織り成す、斬新で圧倒的なビートの洪水。

究極の至高体験を味わえる奇跡の一夜は、全オーディエンスの常識を覆し、日本のクラブ・ミュージック・シーン、クラブ・ミュージック・イベントに一石を投じる!!


 シネマティック・オーケストラはライヴ盤のライナーを書かせてもらったし、フライング・ロータスは2回ほど取材もさせてもらいましたが(電話ですが)、まさに今もっとも来日が待ち望まれていた2組と言えるでしょう。できれば通常のコンサート時間が良かったですが、贅沢は言うますまい。シネマティック・オーケストラのバンド編成がどうなるのか不明ですが、期待は∞です!

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2008.07.25

■今年のフジロック

 mixiの日記とかいろんな掲示板とかブログとかでどんどんフジロックのレポートがあがってきてる。

 いいなあ。うらやましいなあ。

 私を知る人はかなり驚くと思いますが、今年のフジロックは欠席です。そりゃ行きたいよ。行きたいんだけど、もろもろの事情があって、泣く泣く断念です。

 第一回からすべて全日フル参加してたんですけどね。体調が許す限りは絶対毎年参加するつもりでしたが、ついにその記録も途絶えました。そうしたらある人に「松井の連続試合出場記録が止まったみたいなもんだ」と、からかわれましたが(苦笑)。

 あーあ。唯一の生き甲斐を失い、茫然自失の体です。

 ではみなさん、私の分も楽しんできてくださいね(滝涙)

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2008.07.16

■ロック夜話:今週末です!

◎ 「ロック夜話」vol.21
@円盤 
http://www.enban.org/
7/20(日)18時半開場 19時開演 
チャージ:1000円(incl. 1 drink)
ゲスト:ECD
http://www.finaljunky.com/
http://www.myspace.com/finaljunky
司会:小野島大(音楽評論家)
*ゲストの愛聴盤を聴きながら、ゲストが自身の音楽史や音楽観を語り尽くすトーク・ライヴ・ショー
●問い合わせは円盤まで。

 毎度おなじみのイベント。ECDさんは著書「いるべき場所」で、ご自分のこれまでの音楽的・あるいは人生上の遍歴を自伝という形で記してらっしゃるわけですが、今回はそこでは語られなかったエピソードや、さらに音楽的に突っ込んだ話題などを、実際に音を聞きながら確認していきたいと思います。 ECDさんにとってホームグラウンドともいうべき「円盤」でのイベントなので、リラックスしていろいろお話いただけるものと期待しています。

 そして、ついでですがその終了後には恒例のこれ。

◎Bring the Noise!!! Vol.13
7月20日(日・祝前日)22時~
@三軒茶屋DUNE
http://www.djbar-dune.com/
DJ:えりこぷたー/ろくでなし/まっき~/小野島/ラリホー/イカ飯大好き!/つね/marino/めいこ/もりた/クレレ/tag/odaq/自称小さな巨人
●問い合わせはodaqもしくはお店まで

 こっちはいつものバカ・ロック・イベント。今回は結婚祝賀パーティーやご懐妊祝賀パーティを兼ねています。祝日前夜、騒ぎたい方はぜひ。

 お待ちしてまーす。両方いくよという奇特な方は、ビールおごりますよ!

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2008.07.11

■イベントのお知らせです

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 直前告知になってしまいましたが、あした(土曜)に、こういうイベントでDJやります。

「Starfuckers Inc. Vol.4」
無節操な店主のいるバーにて無節操なDJ達が無節操な選曲で
お届けするDJイベント「Starfuckers Inc.」!!
@Bar Isshee(渋谷)
渋谷区宇田川町33-13 楠原ビル4階
TEL:080-3289-6913
http://isshee.at.webry.info/
7月12日(土)時間:22時-5時
料金:通常バー営業(特別チャージ無し)
DJ:TKDONYOURBREATH/ゑ/tag/いっしー/Ayapan/かわいしのぶ/小野島/odaq
実況:みほちゅう
●問い合わせはBar Issheeまで

 かわいしのぶさんは、スーパージャンキーモンキーのメンバーの方だそうです。TKDONYOURBREATHは、かって下北ZOO(スリッツ)で、私と一緒に「NEWSWAVE NIGHT」もやってたDJ TKD。

 私の出番は夜中の2時から。渋谷で飲んでて終電逃した、という方はぜひ。たぶんお店にははやめに行ってるので、終電で帰る方とも少しはお話できるかと。DJの顔ぶれからみてかなりロック色の強いイベントになりそうですが、私はたぶん四つ打ち中心で。

 お待ちしてます!

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2008.06.21

■これはヤバイ!

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In Your Room / Yazoo

 再結成ツアー中のヤズーのボックス・セット。オリジナル・アルバム2枚のリマスターに、レア・トラック収録のCD、そしてインタビューや昔のテレビショウなどの映像を収めたDVDの4枚組。DVDにはオリジナル・アルバムの5.1chミックスまで収録している。ようやく届いたので、とりあえず音だけ聴いた。

 すげええええええ!!

 何がすごいって、音が劇的に良くなってる。いまちょっとリマスター前のCDが見あたらないんで厳密な比較ができないけど、ロウの出方が全然違う。とくに「Don't Go」なんて完全フロア仕様になってる。今でも十分使える音。ファットなロウの音圧が桁違い。うちのリスニング・ルームのスーパーウーファーが大活躍です。中高域の鮮明なキレの良さも素晴らしい。DVDに収録されたリニアPCMステレオ版がとくにすごいが、CDでもその効果は十分。レアトラック集収録の「Don't Go」のリミックス・ヴァージョンなんてDJでさんざんかけたけど、改めて聞くと悶絶モノですよ! いやーかっこいいなあ。

 正直サラウンド・ヴァージョンはまっとうすぎるというか、そんなに面白くなかったけど(だいたいシンセとリズムマシンとヴォーカルしか音が入ってないんだから、マルチ・チャンネルにするのは無理がありそう)、これはあくまでもおまけでしょう。DVDの映像(インタビュー集など)はまだ見てないけど、ディペッシュ・モード同様日本語字幕つきらしいので、あとで楽しみに見ることにする。

 さすがはミスター・テクノポップ、ヴィンス・クラークです。今でも完全に通用する磨き抜かれたアナログシンセの音色は素晴らしいの一言。テクノ好き、ニュー・ウエイヴ好きなら絶対マストでしょう。かっこよすぎるわ~~

In Your RoomIn Your Room
Yazoo

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2008.06.19

■CDはどこへいく

 ミュージックマガジン7月号(もうすぐ出る号)で「CDはどこへいく」という特集が組まれていて、最近売り上げ激減が伝えられるCDの未来と、われわれを巡る音楽環境の激変について、さまざまな角度から語られているようです。人生の大半をレコード(CD)を買うことに費やしてきた私にとっては個人的にも何よりの関心事であり、記事のひとつを書かせてもらいました。

特集の内容は

1)★イントロ/CD買おうぜ(編集長)
★CD売り上げの変遷とレコード会社(近藤康太郎さん)
★レコ屋事情(各レコード店の対談)
★音楽配信(小野島)
★音楽ライターの音楽生活アンケート

 といった記事立てになっているらしく、私は「音楽配信の現状」(PC配信、着うたなど)について、先日のNIN新作無料配布事件をネタにしながら、関係者各位に取材しつつ記事にしました。音楽配信などネット上の音楽文化については、とにかく語るべき話題が多く、紙幅と取材・執筆時間の制約、そして私の力量不足もあって、ほんの一部しか触れられなかったんですが、興味のある方はぜひ読んでいただいて、感想など聞かせてもらえると嬉しいです。

 私の手元には届いていないんですが、どうやら本日各レコード会社等に配本に回っているようなので、はやくて今日、遅くても今週末には各レコード店や書店に並ぶものと思われます。

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2008.05.27

■次回ロック夜話:ゲストはECD登場!

「小野島 大のロック夜話」vol.2

@円盤=http://www.enban.org/
7/20(日)18時半開場 19時開演
チャージ:1000円(incl. 1 drink)
ゲスト:ECD
http://www.finaljunky.com/
http://www.myspace.com/finaljunky
司会:小野島大(音楽評論家)

*ゲストの愛聴盤を聴きながら、ゲストが自身の音楽史や音楽観を語り尽くすトーク・ライヴ・ショー
*問い合わせは円盤まで。

次回のゲストは反骨のインディペンデント・ラッパーECD。けっこういろんな人に次のゲストにどうかと勧められ続け、ようやく実現しました。エイベックス所属時代に2~3回取材させていただいたことはありますが、こういう場でお話しするのはもちろん初めてです。すごくまじめで誠実な方。音楽はもちろん、著書での率直かつキレのいい文章も魅力です。久々にお会いするので、個人的にも楽しみにしています。

ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/ECD

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■ロック夜話 ありがとうございました

 ご報告が遅れてしまいましたが、ウエノコウジ@ロック夜話、ご来場ありがとうございました!

 めちゃくちゃ楽しかった!

 ウエノ君、ノリに乗ってよく喋ってくれました。ふだんからすごく社交的で率直でいい奴だけど、そういうキャラクターがよく出た3時間半超だったんじゃないかな。話の内容ももりだくさん。レディオ・キャロラインの新曲も聴けたし、新バンド、アノニマスの音がまた、えらくかっこよかった。今後の活動に期待。

 イベント終了後は遊びにきてくれた中村達也もまじえ、打ち上げ。翌日は久々にひどい二日酔いでした。

 さて、次回7/20のゲストもすでに決まってきます。反骨のラッパー、ECDがついに登場! お楽しみに!

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2008.05.18

■次回ロック夜話:ゲスト決定!

「小野島 大のロック夜話」vol.20

@円盤=http://www.enban.org/
5/18(日)18時半開場 19時開演 
チャージ:1000円(incl. 1 drink)
ゲスト:ウエノコウジ(Radio Caroline)
http://www.radiocaroline.jp/
司会:小野島大(音楽評論家)
*ゲストの愛聴盤を聴きながら、ゲストが自身の音楽史や音楽観を語り尽くすトーク・ライヴ・ショー

たぶんオレの知る限り、もっとも気さくで社交的なミュージシャンのひとり。基本的によく喋る人で酒飲みなので、当日は宴会気分で楽しくやれると思います。

お楽しみに!

(追記)
問い合わせ殺到のため、急遽予約制となりました!
*お問い合わせは直接「円盤」まで。要予約。info@enban.orgへ。

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2008.05.07

■NINの新作と音楽ソフトの未来

GWまっただ中の5日に突然発表され、大反響を巻き起こしているナイン・インチ・ネイルズの新作(もう!)『The Slip』。

Nintheslip

 これが配信先行、配布される4種のフォーマットはいずれも完全無料という太っ腹である。
 
 http://theslip.nin.com/

フォーマットは4種類

high-quality MP3s (87 MB)
will play in any MP3 player. encoded with LAME at V0, fully tagged.

FLAC lossless (259 MB)
CD quality - will not play in itunes or many other popular media players.

M4A apple lossless (263 MB)
CD quality - will play in itunes.

high definition WAVE 24/96 (1.2 GB)
better-than-CD-quality 24bit 96kHz audio

アートワークやクレジットはPDFで添付。

 7月にはCDやアナログでも発売するらしいけど、こっちはさすがに有料だろう。でもそうした物理メディアの売り上げで制作費をリクープするというよりも、ツアーなどで収益を確保するつもりなんじゃないかな。さすがに天下のトレント・レズナー、そういう割り切り方はさすがだ。

 前の「Ghosts」はほぼビートレス/ヴォーカルレスのアンビエント・アルバムだったが、今回はヴォーカルが入ったちゃんとしたロック・アルバムで、ナイン・インチ・ファンなら納得なはず。

 まあ正直言って私にとってNINの旬は「The Fragile」で終わっているわけだが、タダなら文句のつけようがない。MP3はかなり音質がやせているので、ダウンロードの手間はかかるが最低でもアップル・ロスレス以上のファイルを聞くことをおすすめする。重低音のノビがちがうよー。

 ダウンロードはMP3以外はBit Torrentでの配布。BitCometが日本語化されてて使いやすい。

 しかし同じ配信先行でも、レディオヘッドみたいにビットレートの低い音質の劣るMP3じゃなく、CDクオリティ以上のフォーマットを気前よく無料配布なんだから、トレント・レズナーの本気度がわかる。レコード会社の制約がなくなって、配信なら作品も思いついたときにほぼ時間差なしでリリースできるわけだし、こうしたやり方がほかのアーティストにもたらす影響は大きいだろう。CDを超えるマスターテープ・クオリティの高音質が売りのSACDなどの次世代CDはほぼ壊滅状態だが、配信ならそうした音質もデータという形でを手軽に制約なく提供できる。トレントのような音質へのこだわりが強いアーティストには魅力的だろう。

 こうした動きをみると、音楽ソフトは10年後にはヴァイナルと、WAVやFLACなど音声データ形式のみが残り、CDは消滅するって予測もまんざら妄想ではなくなってきた。著名なハイエンド・オーディオメイカーで、現在でも最高峰のアナログ・プレイヤーの「LP12」の製造/発売でおなじみのLINNから、こんな商品が出ちゃうぐらいだから。 こうした動きについていけないレコード会社やオーディオメイカーは衰退する一方だろう。

 先日、恒例の『オーディオベーシック』誌の対談試聴会で、RME Fireface 400を始めとするUSB/Fire Wire端子つきのDAコンバーター(オーディオインターフェイス)をいくつか聴いたのだが、比較のため用意した70万超のCDプレイヤーでCDを聴くより、私のノートPC(レノボのごく普通のもの)にCDからリッピングしたWAVファイルをオーディオインターフェイス(だいたい15万~25万ぐらい。DTM用が多い)で再生したほうがはるかに音が良かったのは衝撃だった。音楽業界もオーディオ業界も、大きな変わり目の時期にきているのかもしれない。

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