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11/02/2004

Polysics

 ポリシックスのアルバム『National P』の書き原稿。HMVフリーペイパー掲載。03年執筆。

 「もうそろそろネタ切れじゃねえの?」という口さがない声をよそに暴走を続けるポリシックス。ついにやってくれました。私はいままでこんなキテレツかつハチャメチャなレコードは聴いたことがありません。つうか、これはいったい何なんでしょうか。バカもすぎれば悠久の高みへ、過剰も突き抜ければ悟りの境地へ、意味不明も徹底すれば深遠な哲
学へ……かどうかしらんが、ともあれこれまで彼らを形作っていたさまざまなネタ……テクノ・ポップ、ニュー・ウエイヴ、プログレ、パンク、お笑いなど……が、超強力にパワー・アップされて、ぐちゃぐちゃのカオス状態に叩き込まれ、なにやらすさまじいことになっているのだ。とにかく速い。短い。やかましい。ポカンと口を開けているうちに次々と曲は進行し、アッという間に終わってしまう。その間、わずか36分。1曲に詰め込まれるアイディアとエネルギーの量がすごいから、聴き終わったあとはお腹一杯の満腹状態。

 なんか、音楽的進化とか成長とか、アーティストとしての主張とかテーマとか、もうこの際ぜーんぜん関係ないのである。「ネタ切れ」なんてとんでもない。ネタの目新しさに頼らなきゃ間が持たないような脆弱な頭デッカチとはちがうのだ、バカさ加減が。瞬発力とその場の勢いのみ。でもそれが極限まで徹底されればどんなにオソロシイことになるか、という好例がここにある。いや、恐れ入りました。フミちゃん初ヴォーカル激萌え。

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