いやー笑った。死ぬほど笑った。面白い。文句なし。
なぜかこのところ映画づいている。東銀座のUIP試写室で。アメリカ公式サイト。日本公式サイト。
中原昌也のほとんど宗教的な説得を受け見に行ったのだが、これが大当たり。
お話はというと、ロックしか能のないボンクラがニセ教師になりすまし小学生のガキにロック道を叩き込む、というだけ。前半部の子供たちのキャラクターをもう少し丹念に描き分けると良かったとか、後半部の展開がルーティンだとか、欠点はいろいろあるけど、10歳の子供に最初に教えるロックがブラック・サバスの「アイアン・マン」というくだりで、一気に引きずり込まれた。とくに前半部はテンポもよく爆笑の連続。映画を見て涙が出るほど笑ったのは久しぶりだ。
この映画の面白さのひとつは、ロックのスパイナル・タップ性というか、ルーティンなロック・イメージの徹底したパロディ化とカリカチュア化にある。暑苦しいほどロック命の主人公(テネイシャス・Dのジャック・ブラック。熱演!)の馬鹿馬鹿しいほどのロック信奉ぶりをワハハと笑うのがこの作品の肝。だがそのカリカチュアが、比較的シリアスな展開となる後半部では半ば本気のロック賛歌になっていくわけで、そこが感動的でもあり、気恥ずかしくもある。だがこの作品のもうひとつの肝は、社会性ゼロのオトナコドモであるダメ主人公が小学生との「ロックごっこ」にのめり込んでいく過程で成長していく一種の教養映画でもあるわけで、だからこそルーティンの展開ながら全然飽きず、ハラハラしたりホロリとさせられたりして、最後まで楽しめてしまうわけだ。
とにかく悪いこと言わないから、この日記読んでる人は、なにをおいても見たほうがいいです。この前紹介した「永遠のモータウン」も素晴らしい音楽映画だったけど、エンタテイメントとしては、やっぱりこっち。もしキミが「オレはダメな人間だなあ」と一度でも思ったことがあるなら、必見です。オールド・スクールなロックに多少なりとも知識があればなお結構。
これでも興味持てない? なら、この映画の音楽アドバイザーがジム・オルークだというネタはどう?
さすがに話題の映画、試写会場にはバッファロー・ドーターのムーグ山本さんやスチャダラパーのシンコやアニなど、音楽関係者多数。GWに全国東宝洋画系で公開。あー楽しかった。試写会、もう一度見に行こうか……(中原はもう4回見て、見るたびに泣いているらしい)。