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2004.03.07

■クラムボン

 5日(金)は下にも書いたパーティー「Fear of Music」。客の入りは正直いまいちだったけど、とても楽しかった。ここのところ仕事上の都合で聴くものが偏っていたから、こういう爆音系に心おきなく浸り込んだのは久しぶり。燃えてしまいましたよ。キャプテン・ビーフハートからアタリ・ティーネイジ・ライオットまで、クラスからJOJO広重まで一切の禁忌なくかけまくる。今日みたいな入りが続くとツライが、またやってみたいもの。このパーティーを起点にいろんなことができればいいなとも思っている。今回こられなかったあなたも次回はぜひ。
 ……というか、次は4月10日(土)"bug II"のほうですね。詳細は後日。

 明け方まで騒いだので翌6日(土)は例によってひどい二日酔い。夕方になりようやく体調も戻ったところでクラムボン@渋谷AX。これがもう最高に素晴らしかった。といって、先日のワイア(KEN→GO君にこう発音するのが正しいと指摘された)や、その前のモーサム・トーンベンダーとどっちが良かったかと問いつめられると困るが、とにかく素晴らしかった。会場は超満員、2階席の立ち見で人の頭の間からのぞき見るような状況だったけど、ぼくがいままで見たクラムボンのライヴではまちがいなくベストだったと思う。

 まるで夢見るみたいに幸福な瞬間はいくつもあったけど、とてもここでは書ききれない。彼らがセンスのみでスキルが伴わないそこらの有象無象みたいにただ雰囲気勝負なだけでない、確かな技量と豊かな音楽的語彙を持っているからこそ、あれほどまでに美しく解放されたライヴが実現したのだ、ということははっきり言っておきたい。音楽的には一時目立っていた音響的な処理が少し控えめになって、比較的ストレートに歌と演奏を聴かせる方向だったろうか。前座で出てきて2曲ほど共演もしたおおはた雄一のギター・プレイが、また良かった。

 アンコールでは、彼らの作成した音源をあらかじめ観客に携帯の着メロとしてダウンロードさせ、会場で一斉に鳴らすことで演奏に参加させるという試みも。情報をチェックしていなかったぼくは参加できずただ眺めているだけだったけど、会場の暗闇に携帯のライトが映えて美しかった。野音のライヴで観客にストローと石鹸水を配布してシャボン玉を作らせて自然の舞台効果とするなど、こうした演出をさりげなく嫌みなくできるセンスもとても好感が持てる。
 
 アンコールは4月に出るフィッシュマンズ・トリビュートから「ナイトクルージング」。「カヴァーをやります」というミトのコメントだけで楽曲紹介なしだったけど、原田郁子が最初のピアノの一節を弾きだした瞬間、会場中が息を呑んだのがわかった。むーーーん、これは反則だよね。『Fine Time』からの曲は残念ながらやってくれなかったけど、こういう場ではやはりフィッシュマンズのほうがふさわしい。楽曲の素晴らしさと、それを完璧に引き出して、かつクラムボンらしくドラマティックに盛り上げた演奏。正直、感動した。

 ほんとうにいいバンドだなあ。ポップ性と音楽性と歌唱/演奏力のバランスという点では、現在最強のトリオかもしれない。三つ編みにした郁子ちゃんは最高に可愛かった。もう、メロメロですわ。

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コメント

なんか盛り上がってきたな、この記事。

語源によって異なるというのはあるでしょうね。地方によって訛りがあるのわかります。コックニー訛りだと「stage」はスタイジだし。ストーンズのハイドパークとかみると、ミック・ジャガーがロンドン子相手で安心するのか、コックニー丸出しで喋ってる。

そういえば「アルバイト」もドイツ語ですね。英語では「パート・タイム・ジョブ」?

投稿: 小野島 | 2004.03.11 11:08

表記は悩みますよね。
ボクはもちろんどう読むかということも頭に置きつつ、元のスペルをイメージしやすくということには意識しているかも。
オブ、オヴはやはり元のスペルを意識するので、オブなのだと言い聞かせています。

英語圏でも、ジャマイカだとこれまた相当に読み方が違うので参っちゃいますよ。
一番大変なのが、Hです。Hは殆どの場合、サイレントなので、Headはエッドなんです。さらに定冠詞のTheがつくと、
Hを無視してるんで、ジ・エッドと読むんですね。難しい。
ちなみにHiやHighをどう読むかというと、アイですね。
Head Highは、エッド・アイと表記はしづらいので、ヘッド・ハイと書いちゃいますけどね。
やはり、元の言葉のスペルを想起させる表記が良いのではないかと考えちゃいますね。h

ドイツ語と英語の絡みもややこしいですよね。
明治維新後の日本ではいろんな学問でドイツ語の影響大きい出すからね。意外に浸透してるんですよね。

投稿: フジカワ | 2004.03.11 10:55

いい加減しつこいですが…
英語はいろんな国の言葉を吸収合併してますからね。
語源によって読みもイレギュラーになったり。

日本語でヒエラルキーって言うじゃないですか。あれを英語でハイアラーキーhierarchyと言うのを知ったときは驚いた。でも語源のドイツ語でもヒエラルヒーなんで、日本語は根本的に間違っている(ごたまぜかよ…)という。

投稿: kengo watanabe | 2004.03.11 09:14

 そういえばむかしエインズレー・ダンバーって呼ばれたドラマーがいたんですが、ポール・マッカートネーだのプレスレーなどと言われないのに、なんで「エインズレー」なんだって、中村とうようがかみついてましたね。あの人も表記にこだわる人だから。
 plaidのことをソニーの日本盤はプラッドって表記してましたよね。ふつうに考えればプレイドだと思ってたんだけど、辞書を見たらプラッドで正解でした。同じ綴りでも発音が違うってこともあるんですよね。英語ってややこしいなあ。最終的には本人に訊かなきゃわかんないってことか。漢字みたいな表意文字じゃないのに。

投稿: 小野島 | 2004.03.10 13:20

Aをアと読むかエイと読むかも結構微妙なんですよね。
昔A HOUSEってバンドがいましたよね。あれが「エイ・ハウス」とちゃんと呼ばれたのは衝撃だったな。
でもOASISをオエイシスとは呼ばないって言う。
RADIOHEADはレイディオヘッドでもラジオヘッドでもないし。

キリがないですね。
昔、テクノ系にかんしては、その後定着してしまう可能性を考えある種責任感を持って「できるかぎり片仮名にする」、「できる限り本国での呼び名を調べて正確に」って気持ちでいましたけど、最近のキッズたち(笑)のそんなこと全然気にしませんー情報源はネットのみみたいな感覚に、あの頃の努力は何だったんだという虚しさを感じますわ。

投稿: kengo watanabe | 2004.03.10 07:14

まあどのみち英語を日本語に置き換える時点で無理があるってことですね。
でもピーター・ゲイブリエルをガブリエルとか、明らかな間違いは正したほうがいいと思うけど。
「of」を「オヴ」にするのは、ぼくも抵抗あります。なぜか。

投稿: 小野島 | 2004.03.09 12:44

僕は別にワイヤーでもいいと思いますけどね。
似た表現だとFIREをファイアーかファイヤーか、みたいな。
一回定着してしまうと変えにくいという部分もあるじゃないですか。三田格さんなんかは原稿で徹底的に原音に近い表記をしようとしていておもしろい試みだとは思うのですが、度が過ぎるとわけがわからなくなる危険性もあり。
インタヴューくらいはまだしもヴィデオになると違和感があるとか。表記上Vになってる語は結構「ヴ」にするのに、音が同じOFは「オヴ」にならないのはどうしてなんだ、とか。
映画は「アルタード・ステイツ」なのに音楽だとオルタナティヴ(さらにはオルタナ)みたいに同じ語の呼び名が変わっていくとか。

投稿: kengo watanabe | 2004.03.08 14:17

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