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2004.04.12

■輸入盤CD規制問題(3)

 下の記事、すごい反響です。トラックバックやコメント、メールなど、何通ももらいました。みな危機感を持っているのだな。

 で、この件に関してネット上で意見を表明した音楽業界人の続き。

 能地祐子 
 吉本秀純
 宗像明将
 花房浩一
 中山康樹
 岡村詩野
 鈴木茂(音楽之友社・編集者)
 
 音楽業界人ではないが、
 田口和裕(パソコン・ライター)
 東浩紀(評論家)

 なお宗像さんは、このウエブログのほうで、この問題に関する情報をクリッピングされている。検索窓で「輸入」で検索すれば、まとめて見ることができる。

 時間がたつと消えてしまう掲示板で発言してる人は含みません。漏れがあるようなら、ご一報ください。また、もし自分のサイトは持っていないが、意見は発表したいという方がいれば、この記事にコメントをつけてください。
 なお小川真一さんは、この問題に関する専用掲示板を開設されている。

 音楽業界人ではないが、「newswave on line」のレギュラー・コラム執筆者・ノブユキさんも意見を表明している。

 衆議院議員・佐藤建一郎
 民主党ホームエンタテイメント議員連盟
 海外盤CD輸入禁止に反対するBLOG  

 藤川毅さんの「内外価格差なんてレコード会社が再販制で保護されているからこそ起こっているのであって、その上、著作権保護という建前で輸入盤を入れる制限を加えようなどと言う考えがホントにむかつく。(中略)著作権を武器にして、著作隣接権者(=レコード会社)に利益を誘導しようとする根性が全く持って気に入らない」という発言に全面的に同意します。

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コメント

ベルヌ条約、レコード条約、隣接権条約
が原告適格の根拠になると思います。

投稿: sheepman | 2004.04.15 12:48

途中で送信してしまいました。すみません。

但し、その場合、国外のレコード会社が、著作権を侵害される当事者になりますが、日本に著作隣接権者自体の法人籍がない場合でも、原告適格あるということなんでしょうか。

投稿: はいぺりおん | 2004.04.13 13:28

なるほど、納得。

投稿: はいぺりおん | 2004.04.13 13:18

はじめまして、sheepman といいます。

「国内頒布目的商業用レコードを自ら発行し、又は他の者に発行させている著作権者又は著作隣接権者」

「当該国内頒布目的商業用レコードと同一の商業用レコードであつて、専ら国外において頒布することを目的とする国外頒布目的商業用レコードを国外において自ら発行し、又は他の者に発行させている場合において、」


日本のレコード会社(= 他の者)に洋楽の日本版(= 国内頒布目的商業用レコード)を発行させている海外のレコード会社(= 著作隣接権者)が、

洋楽の日本版のオリジナル(= 国外頒布目的商業用レコード)を日本国外で発行している場合には

この条項が当てはまるというのが、答弁の内容です。

小倉弁護士による詳しい検討

http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2004/03/_the.html

投稿: sheepman | 2004.04.13 09:55

個人的にこだわっているところは、小泉首相の答弁そのものに問題があるのではないかということです。
小泉総理の答弁では、質問一、三への回答において「国外頒布目的商業用レコードが国内で頒布されることによって、国内頒布目的商業用レコードの発行により権利者の得ることが見込まれる利益が不当に害されることとなる場合に限り、」のみを強調しており、法案の重要な部分を除外していること、質問二への回答として、譲渡権の消尽に関するものであるにも関わらず、本改正案における「みなし侵害」の対象としてとらえていることが、おかしいのではないか?

改正法案では、この「みなし侵害」についての権利行使が可能となる主体を、

国内頒布目的商業用レコードを自ら発行し、又は他の者に発行させている著作権者又は著作隣接権者

且つ、

当該国内頒布目的商業用レコードと同一の商業用レコードであつて、専ら国外において頒布することを目的とする国外頒布目的商業用レコードを国外において自ら発行し、又は他の者に発行させている場合において、

と「おいて書き」しています。

日本のレコード会社が著作権者又は著作隣接権者であって、国内向けに制作した音楽CDと同一の音楽CDを、自ら又は他の者に国外で発行させているというスキームのみを担保しているわけです。

日本のレコード会社が、並行輸入版の音楽CDの著作権者又は著作隣接権者になることはあるのでしょうか?

また、同一タイトルに対して、日本のレコード会社がライセンスを受けて日本で発行した音楽CDと、国外のライセンサーが国外で発行した音楽CDの同一性はともかくとして、このような状況を「国外頒布目的商業用レコードを国外において自ら発行し、又は他の者に発行させている」と見なすことはできるのでしょうか?つまり、ライセンシーがライセンサーに同一音楽CDを発行させているということができるのか?です。

それ故、並行輸入の禁止は、このスキームとは別の話ではないかと考えているわけです。上で指摘しましたように、譲渡権の消尽論の方になるのではないかと。

何しろ、このような危惧は、文化審議会著作権分科会法制問題小委員会においても議論されている内容であり、法案に反映されていないとはとても思えないからです。

(但し、当該議事録の時点では「輸入権」により並行輸入の差し止めが可能であるとの見解が出されている。)

ここらへんの疑問に的確に答えてくれる情報に未だ辿り着けないのです・・・・・・。

投稿: はいぺりおん | 2004.04.12 22:46

小野島さん、こんにちは。
岡村です。私はHPを持っていませんし、日記も公開していませんが、自分で管理する掲示板だけは昨年から稼働させていて、そこでは管理人としてさまざまな意見を日常的に書き込みしています。小野島さんが日記でお書きになった輸入CD規制問題について、私も偶然にここ数日の書き込みに応じ、ささやかではありますが意見を書き込みましたので、その一部を抜粋、コピペしてここでも発表させていただきます。決して大した内容ではありませんが、一応反対の意志だけでも受けとめていただけると。また、掲示板のトップでもさらに抜粋、簡略化したものですが、発表しており、発言が消えないようにしてありますので、ご確認ください。では、以下。


巷間大きな問題となっている輸入盤CD規制法案の是非についてですが、輸入盤を購入するのが当たり前のような生活をしている者としては、世の中から輸入盤が消えるなんてこと、正直ピンとこなかったりします。

もちろん、反対をあらためて主張するまでもなく、これ自体は大変横暴でけしからん、音楽好きでCDを普通に購入するファンであればみな危機感を抱くべき問題だと受けとめています。私なんて、今、日本盤として大手からリリースされる洋楽作品(少なくともロック、ポップスに限ってですが)に面白いと思えるものがほとんどないと感じている一人です(それは私がやっている『Kitten』という雑誌のセレクトを見てもらってもわかると思いますが)。自分でお金を出して購入する大量の輸入盤の方がなんぼか面白いし刺激的。これはインディー作品に限らず、メジャーのノンサッチなのに日本盤が見送られているデヴィッド・バーンやマグネティック・フィールズの新作なんかを聴くとつくづく痛感してしまいます。直接関係のないことかもしれませんが、前作までP社を通じてリリースされていたLというアメリカのオルタナ・カントリー系バンドの新作が、レーベル原盤はこれまで通りなのに、ヨーロッパでの配給が変わった途端、日本での権利がT社に移行したため、これまで彼らをコツコツと熱心に売ってきたP社がリリース出来なくなったばかりか、T社は権利を保有しているにも関わらず国内盤としてリリースしない、というとんでもない状況があったりもします。この状況でこんな法案が可決されたりでもしたら、個人が聴きたいものを好きなようにチョイスできない、まるでレイ・ブラッドベリの『華氏451』のような世界になってしまうでしょう。そして、聴き手もみな同じものを右へならえで聴くしかない、要するに没個性なリスナーばかりになってしまう。メジャー・メイカーがトップ・プライオリティで販売するCDばかり、あてがわれた作品ばかり聴かれることになるなんて、大変恐ろしいことです。ファシズムです。

ただ、この問題は音楽業界を牛耳る一人ないし数名にのみ責任があるものではないと思います。私がおつきあいしている方々は幸いにもそんなことはないですが、音楽ライターと名乗っている人、大手メジャーの洋楽ディレクター、大手出版社の音楽雑誌編集者の多くは自らお金を出してCDを購入してはいません。レコード・ショップに行ってもバッタリ会う人の顔ぶれはいつも同じで、市場調査にさえ来ていない。ショップのバイヤーだってそうです。販売の現場にはいるけど、仕入れているのはプロモーションを受けている国内盤ばかり、という例は多くあるでしょう。私は短大卒業後、昨今Tレコードと合併したSグループのレコード販売部門、W社の新卒入社試験を受けたのですが、首都圏に暮らしながらも、その会社が当時最も力を入れていた六本木店に一度も足を運んだことがない、輸入盤も買わない、と告白した女の子が合格してすごく悔しい思いをしたことがあります。私も含め5名が最終面接まで残り、合格したのはその一人だけ。残りの4人は熱心な輸入盤購買者でしたが、我々は全員ダメだったのです。商品における輸入盤のシェアが高いW社だったのに、です。既に15年ほど前の話ではありますが、その頃から日本は輸入盤に対する意識が低かったと言わざるを得ません。

そんなわけで、法案にはもちろん反対ですが、いたずらに反対を唱えるだけではなく、音楽業界の体質を根底から変えていくくらいの勢いがないと何も状況は変わらないのではないか、というのが私の意見です。そして、個人的にそのせめてもの抵抗が、自費出版雑誌『Kitten』の発刊にある、ということもつけくわえさせてもらいます。今後、弊誌ではもっともっと輸入盤でしか出ないアーティストもとりあげますよ。

投稿: 岡村詩野for『Kitten』 | 2004.04.12 21:49

なぜこの件が大騒ぎになっているかというと、この法案に関して民主党の議員が質問主意書を出したところ、小泉首相(文化庁)が、洋楽輸入盤CDも規制の対象となる、と明言したためですよね。

 日記にも書きましたが、法案を起草し提出した人に、洋楽輸入盤を規制する意図がなかったとしても、条文の解釈や運用の仕方によって、いくらでも拡大解釈ができます。だから法案に、邦楽CDの逆輸入盤のみを対象とすることを明記すべきだと考えます。

投稿: 小野島 | 2004.04.12 17:26

そもそも、この問題というものは、基本的にアジアに輸出されている日本製音楽CDの日本市場への還流を問題にしていたはずなんですよねぇ。
アジアだと為替レートによる価格差が生じ、還流品の方がやすくなってしまうので、特に、中国市場では海賊版との戦いのために為替レート以上にダンピングしているのが現状で(つまり元々利益がでないところでやっている)、そんなものが還流してしまうとビジネスとして成立しなくなるってことに対する危機感ですね。

それが、いつのまにか、欧米アーティストの並行輸入版にまで権利が及ぶ可能性があるという話にまで発展してしまって・・・・。

おおもとの文化審議会著作権分科会法制問題小委員会ですら、”「日本販売禁止レコード」の還流防止措置”に名称を変えているのに、もはや「輸入権」が一人歩きしているし。

確かに、譲渡権の国際消尽を回避する方法論として、特許権のBBS事件の判例を拠り所にして、「日本」を販売地域から除外する旨の表記をするということがありますが、そういうバックグラウンドの知識とか全く抜きで騒いでいる人も多いような気がします。

私自身も、この権利創設には反対しておりますが、外野が少々騒ぎすぎな感もあるのが正直なところです。

投稿: はいぺりおん | 2004.04.12 17:07

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