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2004.05.27

■あと2時間ほどで

 成田行きのクルマに乗り込まなければなりません。行き先はドイツのメールス・ジャズ・フェスティヴァル
 
 正直なところ、この重要な時期に日本を離れるのは心苦しい。著作権法の改定案は、28日より衆議院で審議に入る。水面下の動きはかなりあわただしいものになっているようだ。きわめて重要な情報も飛び込んできたが、いまここで書くことはできない。だが、現在36000名を超えた署名者、670名を超えた意見書賛同者、そしてこの法案に反対してきたすべての人たちの意志は決して無力ではなく、その声は届くべきところに確実に届いている、ということだけは書いておきたい。

 戻りは来週土曜深夜になります。一応PCを持っていくので、もしむこうでネット環境が整うようなら、ここもリアルタイムで更新するかもしれません。すべてがうまくいくことを祈って、ひとまず行ってきます。

(追伸)この問題に関して以前にHMVが提出していたパブリック・コメントが公開されました。高橋健太郎さんのところを参照。

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2004.05.26

■いろいろ出てます

「Yomiuri Weeklyl

「東京新聞」社説

「Musicman-NET」

 「Musicman」というのは音楽業界人が多く読んでいる業界誌。

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2004.05.25

■キリング・ジョークのレア音源ボックス発売

 一応l備忘録代わりに

 こんなブツも出る

 金がいくらあっても足りません。

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2004.05.24

■文化庁、レコード協会に質問状出しました。

 詳細はこちら

 しかし内容証明郵便って、手続きめんどくさすぎ。海外出張前の貴重な時間が………。

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2004.05.22

■お待ちしてます

 いつのまにか今日になっちゃいました。

 P.R.O.M.! vol.9
5/22(Sat) 22:00 ~ 4:30
\2000 (2drinks)
at ROCK PLACE CURRENT
新宿区西新宿7-5-6 ダイカンプラザ756 2F ………新宿レコードが入っているビルです
time table
11:00-11:30 junne
11:30-12:00 tag
12:00-12:40 omo*8
12:40-1:20 小野島
1:20-2:15 junne
2:15-3:05 tag
3:05-3:50 小野島
3:50-4:30 omo*8

はっきりいって体はボロボロの状態ですが、がんばります。ベタなロックで踊って喋って楽しもうというパーティーです。

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2004.05.21

■アマゾン

 ついにアマゾンが反対表明。

 レコード、本、PCソフトなど、ぼくがもっとも利用しているネットショプ、アマゾンが、ついに意志表明した。いつかこのブログでも「この法案は結果としてアマゾン叩きになってる」と指摘したが、こうして大きな小売店が懸念を表明したのは大きい。

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2004.05.20

■とにかく時間がないんですが

 風雲急を告げてきましたね。文化庁の役人への取材記事や、レコード協会広報部への取材記事「洋楽輸入盤に関するRIAAの考え方について」、先日ぼくと鈴木カツさんでお会いした河野太郎議員の発言(16日付と19日付)と、それに対する小倉秀夫弁護士のメールなど。これらについては、高橋健太郎さんや藤川毅さんをはじめ、さまざまな論客が論評を加えているので、ここで触れない。ひとつわかってきたのは、どうやら日本レコード協会や文化庁は、「邦楽の環流盤」ではなく「発展途上国からの輸入盤」一般を輸入禁止にしたいらしい、ということ。そして日本レコード協会や文化庁、河野議員を始めとする自民党の説明では、この法案に反対する人たち(それはつまり、自分のお金でレコードを買ったことのある人、ということだ)を納得・安心させうることなどとても不可能、ということだ。
 しかし、むこう側が相当焦りだしていることは確か。2ヶ月前の段階ではほぼ無風状態で可決されるはずだった今回の法案が、ここまで問題化するとは予想もしていなかったはず。各議員やレコ協、文化庁、各メディアに抗議や陳情や意見のメールや手紙を送り続けた人たち、1万人を超える反対署名者たち、そして反対声明を出した650人を超える音楽関係者、そしてネット上などで反対の意志を表明した人たちなど、すべての人たちの力で、どうやら少しは流れを押し返せそうな状況になっている。だがまだ足りない。あともう少しだ。

 どうやら法案は5月28日に衆議院で審議が開始されるようだ。そして6月初頭には審議が終わる。すでに水面下ではさまざまな動きや取り引き、根回しなどがおこなわれている。まさに政治の世界。来週後半から海外出張が決まっていて、その様子をすべて見届けることができないのが口惜しいが、ぜひこのブログを読んでいる人は、最後の最後まであきらめず、自分のできる方法で意志表示をして、ひとりでも多くの人にこの問題を広め、政治家たちや文化庁の役人たち、そして日本レコード協会へプレッシャーをかけ続けて欲しい。ぼくもやれることはやっていきます。

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2004.05.16

■5月15日の日記

 またも11時に起床。渋谷新宿と家電量販店をまわり、型落ちのデスクトップを購入。帰宅してさっそくセッティングを開始するがパーティションの切り方を失敗したりして、ウインドウズの再インストールをやるはめになり、結局深夜になってようやくメールが復旧。4日ぶりにあけたメールボックスには、300通を超える未読メールが.....。

 めまぐるしく展開した10日間。なんだか一生分の人生経験したような毎日だった。もちろんこれで終わりというわけじゃないが、正直言って疲れた。それもやることを精一杯やった心地よい疲れではなく、重苦しく先の見えない疲労感だ。

 いまぼくの手元には3人の衆議院議員の名刺がある。さらに文部科学大臣も含む数人の議員の部屋には、ぼくの名刺が置かれているはずだ。これをもとにさらに積極的なロビー活動などをやることは可能だ。だがそれをやるのはぼく(たち)の役割ではないだろう、という気がする。550名を超える賛同者を集め、意見書を起草し、マスコミ発表して、この問題を広く知ってもらって世論を喚起する。ぼくたちジャーナリストのやるべきことはそこまで、と個人的には思うのだ。もちろん文化庁やレコード協会へのなんらかのアクションは必要だが、政治の世界に深く足を踏み込むのには抵抗がある。ましてぼくの行動は「音楽ぐらい好きに聴かせてくれ!」という思いだけに突き動かされてるものなんだから。
 そろそろ、のばしのばしになっていた仕事に戻らなくてはいけない。再来週後半からは海外出張もあるのだ。
 
 ちなみにhttp://copyrights.livedoor.biz/のページヴュー数は11日が6万、12日が10万、13日は8万をはるかに超えた。ライヴドアブログのランキングでは、倉木麻衣に肉薄する第2位。ありがとうございます。それにともない、たくさんの方からの署名申し込みをいただいてますが、このサイトは署名受け付けをおこなうサイトではありません。こちらや、こちらへどうぞ。

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■5月14日の日記

 11時に起床。二日連続のスーツで(こんなこと、サラリーマン時代以来だ)、赤坂の東急ホテルへ。大先輩の音楽評論家、鈴木カツさんが、河野太郎衆議院議員(自民党)と古いお知り合いで、今回の問題に心を痛めておられる鈴木さんが、直接河野議員を紹介してくださることになったのである。まさかオレの人生で、二日続けて議員会館に行く日がくるとは思わなかったな。
 河野議員の部屋に着くと、アッと驚く展開が。せいぜい挨拶程度で終わるのかと思ったら、こちらの予想外の人物も同席し、かなりの長時間に渡って今回の問題に関して突っ込んだ話をすることになった。その内容について、ここでは、残念ながらいまのところ明かすことはできない。しかし、政治というのは奥深く、そして怖いものと痛感した。河野議員はもと自民党総裁の河野洋平議員の息子さんで、いわゆる二世議員だが、二世議員に抱きがちなおぼっちゃんイメージはなく、いかにも毛並みのいいエリートという感じ。この問題は専門外のはずだが、きちんと要点は把握していた。河野議員には、いきなり文部科学大臣の部屋に連れていかれたが、不在だった。

 帰宅後スタッフのひとりと電話で情報交換するが、なんでもこの日の日経新聞の朝刊は社会面トップで、記者会見の様子を報じたらしい。ぼくは見ていないが、高橋さんとぼくの2ショット写真がデカデカと掲載されたようで、これで各レコード会社のトップの方々に、顔も名前もばっちり知られてしまった。1年後には業界を閉め出されているかもしれません(笑、ではなかったりして)

 夜になって着替えて、渋谷へ。フライヤーができあがってくるのを待って、ボランティアの方に手渡す。予想をはるかに超える方々が集まってくださり、印刷した分はあっという間になくなってしまった。感謝。食事して帰宅、引き続きデータのバックアップと復旧作業。しかしうまくいかず、新たにデスクトップ購入を決意。

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■5月12日、13日の日記

 あまりにも多くのことがありすぎた4日間。さて、なにから書いていいものか。

 12日(水)は、翌日の記者会見のための準備で深夜まで忙殺。
 
 13日(木)、睡眠時間2時間で起床。さっそくPCをたちあげようとするが、なんと起動しない。原因不明。あまりの酷使に悲鳴を上げたのか。メーカーのサポートに聞きながらあれこれ試すがダメ。あげくは「もうお客様のほうでできることはありません」といわれてしまう。おいおいどうすんだよ。550名を超える賛同者とやりとりした無数ののメールやメールアドレス、やりかけの原稿やさまざまな個人情報などを飲み込んだまま沈黙を続けるPCに呆然としながらスーツに着替え、集合場所へ。惨状を涙ながらに話すが、しかしスタッフはマック愛用者が多いせいか、これから始まる記者会見に気がいっているのか、あまりピンとこない様子。

 記者会見用の資料をまとめ、会場となる文部科学省へ。文部科学省ビルという建物にあるのだが、1階はスターバックスなどふつうの店舗が入っている。まさか国が大家をやってるのか? と思ったら、あとで聞いたところによると三菱所有のビルらしい。
 記者会見に集まった正確な人数は把握してないが、満員の盛況。なんでも文部科学省の記者会見としては教科書検定問題以来の記者の数らしい。国民的関心事か? なかには数年前のライター講座出身のライターの人や、ミニコミ時代のnewswaveの読者だったという人も。しかし緊張しますね、ああいう場は。ライター講座の講義で、人前で喋ることはある程度慣れてるはずだが、全然ちがう。質疑応答ではいい質問も飛んでいて、ディベート大得意の高橋さんがもっぱらきっちりと受け答えしていた。
 終了後は、記者会見にも来ていただいた川内博史衆議院議員(民主党。先日のシンポジウムにもいらっしゃっていた)の政策秘書の方に連れられ、議員会館へ。川内議員の紹介で、有力議員への挨拶。斉藤鉄夫衆議院議員(公明党)、平野博文衆議院議員(民主党)には直接お会いした。いずれも衆議院文部科学委員会の理事で、今回の法案審議の中心メンバーとなる議員だ。
 議員会館は古い建物で、各議員毎に割り当てられた部屋も狭く、資料などが積み重なり、秘書の方だの陳情の人たちだのが狭い空間にひしめいているあたり、なんだか大学のサークルの部室のよう。川内議員に連れられ、いろいろな議員の部屋を訪問したのだが、なんだか社会科の見学みたいでいまいち現実感がない。

 帰宅したら、なんと電源を入れたまま放置していたPCが起動していた。だが動作がやたら重くなっていて、ひとつのアプリケーションを立ち上げるのに10分も20分もかかる始末。記者会見にも来ていただいた音楽配信メモの津田大介さんのアドバイスなどをもとにあれこれ試すがダメ。データのバックアップもやたら時間がかかる。

 そうこうするうち時間がきて、渋谷で某大手レコード会社のA&Rと別件で会食。彼はこの問題について知ってはいたが、邦楽セクション所属なので、職場で話題になることはほとんどなく、彼自身もいちリスナーとしての関心以上ではなさそうだった。2時間ほどで別れるが、なんとなく飲み足りない気がして行きつけのバーで1時間半ほど飲む。帰宅してデータのバックアップと復旧作業。しかしうまくいかない。さすがに疲れきって、未明に就寝。

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2004.05.11

■5月5日(水)~11日(火)の日記

 いや、大変でしたよ、この一週間。

 シンポジウムの直前に高橋健太郎さんと相談して、シンポジウムで実態を知った次のアクションとして、音楽ジャーナリスト共同の意見書を発表しようという話になり、さっそく呼びかけ文を起草。まずシンポジウムに出席された方を中心に呼びかけ文を送り、シンポジウム終了後に、手分けして一気に知り合いのジャーナリストや出版/放送など、あらゆるメディア関係者にメール送付。メールを受け取った人がメディア関係者だけでなくレーベル関係者やマネージメント、さらにはミュージシャンまで転送してくださったため、直後からすさまじい数の賛同メールが殺到、その数はわずか5日ほどで400をはるかに超えた。それをたったひとりで処理しながら、高橋さん、藤川毅さん、鈴木茂さん、斉木小太郎さんと意見書の起草。鈴木さんのおこした文をぼくが修正し、それをまた高橋さんが直し……といった作業を繰り返す。5日(水)の夕方~夜はROVO@日比谷野音で、久々に会う友だちとつかの間の楽しい時間を過ごしたけど、帰宅直後から通常の仕事をこなしながらの作業でほとんど不眠不休の毎日。ほんとうにきつかった。

 いや、これで終わりなわけじゃなく、13日(木)は記者会見がある。記者会見で配るさまざまな資料や提案書(議員向けとか、レコード協会向けとか)の起草もあるし、取材申し込みの受付もある。それが終わっても、やることはまだまだ残っている。それがどういう形になるか、ぼくがそれにどれだけ関わっていけるか不明だけど、楽しみなのだ。

 それにしてもここに載っている署名者リストをみても、その数には驚かされる。わずか一週間ほどの間に、これだけの数のジャーナリスト/音楽業界人が団結したのは、おそらく過去にほとんど例がないと思う。こうした形での「団結」にシニカルな人もいるだろうし、立ち上がるのが遅すぎるという声もあるが、ジャンルも趣味も立場も思想も感性も年齢もちがう人たちが、法案をなんとか食い止めようという意志で一致し、短時間の間に集まった。その意味は小さくない。もちろんこれに満足するのではなく、これは始まりなのだ。

 それにしても名前と文章しか見たことのない大先輩の大御所評論家から、立て続けにジカ電がかかってきたときはアワ食った。ぼくは年齢のわりにライターとしてのキャリアは浅いから、同年輩や年上の評論家の人にはあまり面識がないのだ。年輩の方はPCなどお持ちでなく、メールなんて姑息なものはなさらないので、ファックスと電話のみであれこれやりとりをするのはなかなか楽しかった。

 しかし今回のようなことは、ネット/メールというものがなければ、とても不可能だったにちがいない。一部の役人などがこっそりと法案を作り、ダマテンでさっさと成立させようとしたらバレてしまい、ネットでさらされて一気に広まってしまった。ブログという新しいメディアも、情報の伝達速度を加速している。そして今回の呼びかけにしても、コピペでBCCで一斉送信、それをうけてまた一斉送信、という具合にねずみ算的に広まっていく。ファックスと電話のやりとりだけでは、一ヶ月たっても二ヶ月たっても、こんな数は集まらなかったはずだ。すごい。だが恐ろしい時代になったものである。

 今回のことで注意して欲しいのは、現在署名に参加していないからといって、その人が即法案に賛成だとか、業界の犬だとか、そういう短絡的な反応は禁物だということ。署名の意向を示していても、まだ最終的な文面を確認しておらず、こちらの判断で名前を外している方もたくさんいるし、たまたまメールが回っておらず、今回の意見書についてご存知ない方もたくさんおられるはず。だからリストはどんどん増え続けている。確かにぼくの親しい、あるいは信頼する評論家などが呼びかけに沈黙しているのはちょっと残念な気もするが、もともとライターなんて団体行動が苦手な一匹狼だからフリーランスでやってるわけで、こういう一種の政治運動みたいなことに抵抗を示す人もたくさんいるだろう。

 ともあれたまりっぱなしで全然はかどらない仕事や、あれこれ進めなければいけない計画もあり、おまけに今月末から来月にかけて、ちょっと長めの出張も決まった。やることいっぱい。だがカラダはひとつ。さて、仕事に戻るか。

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■私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します

音楽が殺される……?

法律によるCDの輸入規制に私たちは反対します。

現在国会に「著作権法の一部を改正する法立案」が提出されていますが、そこには世界各国の音楽レコードの輸入が禁止できる条項が含まれています。当初、それは主にアジア生産の安価な邦楽CDの逆輸入を規制するためのものと説明されていました。ところが国会の答弁の過程で、日本の音楽ファンが日頃から親しんでいる欧米などからの洋楽の輸入盤CDも「輸入権」というものによって輸入禁止されてしまうことが明らかになったのです。つまり……

●音楽を自由に聴けなくなる?

 欲しいCDが買えなくなったり、いつのまにか高くなっていたり

 これまでふつうに買えていた洋楽の輸入盤が、買えなくなる可能性があります。
 日本発売されている作品の輸入盤が、レコード会社が「輸入権」を行使すると、輸入禁止になります。まだ日本発売されていなくても、日本発売された瞬間に、売ることばかりでなく、在庫を所持していることも違法になるので、日本発売予定がある作品の海外盤は、事実上、輸入することができません。買いたいCDがあるのに、日本盤も輸入盤もなくて、どこを探しても買えなくなるということも起きるのです。
 日本発売予定がなくても、いつ、日本盤が出て、違法行為とみなされるか分からないので、レコード店や輸入業者は、これまでのように世界中のさまざまなCDを自由に輸入することが困難になります。輸入盤の種類は大きく減り、値段はとても高くなるでしょう。

 個人輸入は認められています。でも、個人使用のためのCDであることが証明されないと、自分で聴くために海外で買ってきたCDや、海外から通販で買ったCDが、税関で差し止められたり没収されたりするかもしれません。

 私たちは、消費者に多大な不利益を強いる法案の内容に強い危惧を持っています。

●ぜんぜん話が違うよ! 

 法案の目的はアジアの安い邦楽CDの逆輸入防止じゃなかったの?

 文化庁は、ずっとそう説明し続けています。でも法案では、邦楽の逆輸入盤と洋楽の輸入盤を区別していません。邦楽CDの年間売り上げは、1億7000万枚。邦楽の逆輸入CDやカセットは68万枚。そのたったの68万枚を防ぐという名目で、年間6000万枚を売り上げる洋楽の輸入盤まで規制しようとしているのです。
 参議院では、日本レコード協会から「一般の輸入盤を規制するつもりはない。アメリカの大きなレコード会社もそう言っていると聞いている」という旨の発言がありました。ところが、その後になって「日本政府に対して、楽曲の種別を問わず輸入を制限することを要求する」という、全米レコード協会と世界レコード制作者協会からの強硬な意見書が文化庁に送られていたことが判明しました。

 私たちは、この矛盾を許容できません。アジア盤の邦楽CDの逆輸入防止を目的とするならば、それを法案に明文化することを求めます。

●音楽に国境を作るな!

 音楽ってもっと自由で多彩で豊かなものだったはず

 音楽は言葉や主義主張や文化風習を超えた何かを、私たちに語りかけてくれます。そうしたさまざまに異質な価値観がぶつかりあい、混ざり合うことで、より自由で多彩で豊かな音楽が、世界中で作られてきたのです。
 現在の日本では、世界中のさまざまな音楽のCDが気軽に入手できます。それは、過去何十年にも渡って日本の音楽ファンが作り上げてきた「輸入盤」文化の賜です。日本のアーティストたちは、そんな素晴らしい環境で音楽を聴き、血肉としながら、新たな自分たちの音楽を作ってきました。しかし法案がこのまま成立すると、そうした環境が失われる可能性があります。それは邦楽を含めた日本の音楽文化と音楽産業全般の衰退に繋がりかねません。

 このように、日本の音楽文化の未来に、消費者の利益に、大きな打撃を与える輸入盤の規制に、私たちは強く反対します。

音楽関係者一同

署名者リストなど詳細はこちら

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2004.05.06

■テクノの春の終わり。

 フォース・インク/ミル・プラトーに消滅の噂Oops! より)
 あくまでも「噂」ですが……

 ドイツのテクノ/ハウス系老舗ディストリビューターEFAが倒産A Site without a Viewより)

  ラヴ・パレード、中止
 
 ライジング・ハイのオーナー、キャスパー・パウンド急死。bounce comより)

 輸入盤問題で揺れる中、あまりに寂しいニュースの連続。

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■輸入盤CD規制問題(9)

 先日のシンポジウムの感想など書きたいのが、あるアクションを立ち上げたことで、目の回るような忙しさとなって、とてもゆっくり書いているヒマがない。

 そのアクションとは、シンポジウムで実態を知ったあとに当然やるべき行動。今回の著作権法改定は、自腹を切ってレコードを買っているまっとうな音楽ファンなら、賛成などしようがないものだ。むしろ実態を知るにつれ、絶対に阻止しなければならないと痛感する。
 現在ぼくと、数人の有志を中心に、動いている最中だ。こちらの予想/期待をはるかに上回る速度で、その波は広がりつつある。そのスピードが、今回の事態の深刻さを物語っている。
 近々詳細は発表できると思う。いま、ぼくたちがやれることをやる。いまは、それしかない。

……ま、そのおかげで全然仕事が手に付かないわけですが。とほほ……。

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2004.05.02

■輸入盤CD規制問題(8)

 先日この問題に関して業界の友人といろいろ話したところ、どうやれば事態の最悪化を止められるか、という点について、いくつか示唆的な意見が出てきた。酒の席での思いつきみたいなものだから実現性は疑問だし、もしかしたら根本的に勘違いしている可能性もあるが、とりあえず4日のシンポジウムに向けて、話を整理しておく。

 まず、日本向けの輸出盤が制限され、アメリカでのCD生産量が落ちることになると、アメリカのCDプレス工場で働く人たちの仕事量が減る可能性がある。日本向けの輸出盤が全生産量のうちどれぐらいの割合なのかわからないが、工場従事者の賃金に響くほどの割合なら、日本への輸出制限は、アメリカの労働者の権利を侵害するものとして問題になるのではないかという見方。このあたりの事情に詳しい人に、意見を聞いてみたいところ。

 それからもうひとつ。今回の件をアメリカやイギリスのメジャー・アーティストに直接訴え、アーティストからレコード会社に圧力をかけてもらうという手もある。実際アメリカ盤が売れようが日本盤が売れようがアーティストの取り分がさほど変わらないのであれば、アーティストによっては真剣に話を聞いてくれるかもしれない。自分の取り分が変わらないのであれば、できるだけ安い値段でCDを売りたいと思うアーティストは多いはずだし、こういう問題で自らのユーザー・フレンドリーな姿勢をアピールしたい人もいるはずだ。ブライアン・メイが日本のファンからのメールでCCCD問題を知り、自分のウエブ・サイトで抗議したという例もあるし、やってみる価値はある気がする。

 4日のシンポジウムに関して、もう一度告知しておく。もちろんぼくも行くつもりだが、かなりはやめに行って並ばないと、入場できなくなる予感……

選択肢を保護しよう!!
著作権法改正でCDの輸入が規制される?
実態を知るためのシンポジウム

期日:5月4日
場所:新宿ロフトプラスワン
時間:午後1~3時
入場無料/ドリンク代500円のみ御負担ください
司会進行:ピーター・バラカン
パネラー:
民主党 川内博史議員
音楽評論家/HEADZ代表 佐々木敦氏
輸入盤ディストリビューター、リヴァーブ副社長 石川真一氏
イースト・ワークス・エンタテインメント 高見一樹氏
音楽家 中原昌也氏
ビルボード誌日本支局 スティーヴ・マックルーア氏
「REMIX」誌スーパーバイザー 野田努氏
音楽評論家/エンジニア&プロデューサー 高橋健太郎

発起人:ピーター・バラカン、高橋健太郎
協力:藤川毅

この催しは三人の個人有志のみによって運営されます。いかなる団体とも無関係です。

 なお当日はストリーミング中継もあり。こちらを参照。


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■Headrush

 レック、灰野敬二、PILLによるユニットの2年ぶり2回目のライヴ。4月28日(水)新宿ロフトで。「Edge of Chaos」と題したイベントで、オーガナイズしたのはレンチ。

 おめあてのヘッドラッシュは2番目の出演。とにかく破壊的なまでの大音量に圧倒される。それも灰野のギターが常軌を逸してデカく、ベースやドラム、レックのヴォーカルなどは存在感が薄い。バンド的なまとまりうんぬんより、ほとんど灰野のソロといった感じ。しかしライヴそのものは異常に中身の濃いものだった。なんか、ずっとアンダーグラウンドで活動してきた人たちの怨念に近いような情念の重さをヒシヒシと感じてしまったのである。2年前に法政で見たときはこれほどギターがでかくなくて、それなりにバランスのとれた音だったと記憶しているが、今回のほうが彼ら本来の姿に近いのかもしれない。
 なんでもレンチの新ドラマーとPILLが顔見知りで、だめもとで頼んでみたところやってくれることになったらしい。例によってスタジオでのリハーサルはなし、その場の即興に近い形だったようだ。レックが歌った曲はどうやら何かのカヴァーだった様子だが、ギターの音があまりにでかくて曲名はよくわからず。
 
 トリのレンチはドラムが代わって初めて見たけど、ヘッドラッシュの演奏に刺激されたかのようなパワフルなライヴ。人力のフィジカルなグルーヴに徹していた前半、打ち込みを使ったトランシーな後半、どちらも良かった。今後の展開に期待できそうだ。

 間にターンテーブリストによるプレイをはさみ5時間近くに及んだ長丁場。終わったあとはぐったりと疲れたが、精神的にはやたらハイになっていて、結局朝まで飲み倒す。


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■4月27日(火)の日記

 赤坂の東芝EMIで、ビースティ・ボーイズ新作『トゥ・ザ・5ボローズ』(6月7日日本先行発売)の試聴会。
 受付で携帯を含む手荷物を預かられ、本国からわざわざやってきたというセキュリティによるボディ・チェックまで。もちろん試聴会でそんなことをやられたのは初めてだ。言うまでもなくテレコ等の持ち込みで、音源の事前流出を防ぐためだが(アドヴァンス・テープも作らないらしい)、なにもそこまで神経質にならないでも、という気がする。とくにこの日本ではね。

 中身のほうは、最高。とくに遠慮会釈ないブッシュ批判を展開するリリックが素晴らしい。文学的な気取りやもってまわった言い回しがなく、直裁で簡潔明瞭な表現に徹しているから、日本人にもわかりやすい。音はゴリゴリのヒップホップで、これまたシンプルかつパワフル。もちろん彼ららしいパーティー・チューンやオレ自慢も満載で、堅苦しいメッセージ・アルバムにはなっていない。なんとデッド・ボーイズ「Sonic Reducer」のサンプルを使った9.11後のニューヨークへのオマージュ「An Open Letter to NYC」が素晴らしい。

 夜は渋谷o-westでハシケン。アルバム発売があるわけでもない中途半端な時期のツアーだが、11人編成のフル・バンドが揃ったライヴはかなり見応え十分。生真面目すぎるほどまじめな人だが、そういう人が無理して奇をてらうことなく、じつに正攻法で音楽を作り、演奏しているから、聴き応えがあるのだ。もちろん腕達者を揃えたバンドの演奏も素晴らしい。ソウルフラワー河村博司がゲスト参加。

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