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2004.08.16

■ライジング・サン・ロック・フェスティヴァル

 行ってきました。お盆ということで一年で一番航空運賃が高い時期、おまけに去年まではぎりぎりマイレージが使えたのに今年は使えず、往復の航空運賃とホテル代、食費などで軽く10万コース。雑誌のイヴェント評の仕事などはくっついてはいるが、アゴアシ代などはすべて自腹で、正直きついのだが、このフェスはフジともサマソニともちがうゆるーい雰囲気があり、割と気に入っている。おまけに今年はぼくの監修した『Fine Time~A Tribute to New Wave』の参加アーティストのうち8組(岡村靖幸、クラムボン、ヴォアダムス(EYE、ヨシミ)、ロザリオス、バッファロー・ドーター、ROVO、モーサム・トーンベンダー、石野卓球)も出るし、そのうえフリクションのレックが重い腰をあげて中村達也とセッションするということもあって、行かないわけにはいかなかったのである。

 前日の12日木曜日夜に札幌入り。同じく前日入りした今井智子さんやタワーレコードMさんと、現地在住のオーディオ評論家・和田博巳さんのお店「Tutti」にお邪魔する。なんと和田さんは月曜日に酔っぱらって自転車で転び、膝のお皿を割る怪我をしたらしく、松葉杖をついている。安静にしていなければいけないのにわざわざお店に出てきていただいて恐縮。たまたまお店に来ていた横浜在住のハルモニアのヴォーカリスト、もも子ちゃん(初対面)とともに、今井さんに連れられ、すすき野の一見さんお断りの店で食事。おばちゃんが一人でやっている料理屋で、新鮮な魚や野菜が激ウマ。これで北海道に来た目的の半分ぐらいは達成した気分になる。和田さんはここで帰宅。そのあと4人で元トマトス・松竹谷清さんの店など2軒ハシゴして午前4時ごろホテルに帰る。

 いよいよ初日(13日)。二日酔いの頭を抱えながら午前11時ごろ起床。二条市場で紅鮭とろろ丼など食し、この日の朝東京から着いたイトウアキら5人の連れと合流。そのまま会場に向かう。雨がかなり激しい。トラブルがあって連れの一人が入場できず、ゲート付近で1時間以上待機するが、3時過ぎには入場。ポットショットのライヴを遠くに見ながら、まずはビールで乾杯。雨がちではあるが、空気のいい開放的な屋外、いい音楽を聴きながら昼間からビール。これがフェスの醍醐味だなと改めて実感する。ステージの数は去年より増え、配置も微妙に変わっているが、道が広くなり、導線も改善されていて快適。以下、初日に見たアーティスト。
 岡村靖幸→スパルタ・ローカルズ→ユダ→ヴォアダムス→ロレッタセコハン→中村達也セッション
 ビールを飲んだりメシを食ったり、連れとダラダラしていた時間が長く、肝心のライヴはあまり見ていない。クラムボンは岡村とモロに重なっていて迷ったが、先週のサマソニのライヴで見たばかりなので、岡村ちゃんライヴの「レア度」を重視。ヴォアは先週のリキッドのワンマンを、サマソニ参加のため見逃したので期待していたが、ようやくアイちゃんのやりたいことがはっきりと形になってきたという印象。皮肉でもなんでもなく、音楽の原点を問い直すようなあれだけシンプルでプリミティヴな音楽なのに、80分もの間ぜんぜん飽きさせないのは素晴らしい。アイちゃんのテンションもすごかった。爆発的な高揚感。後述のROVOや原爆オナニーズと並び、今年のベスト・アクトか。中村達也セッションの目玉は上記の通りレックと達也の2人セッション。レックはベースを弾き、フリクションの曲やらジミヘンの「ファイアー」やらを歌う。言ってみればギターのないフリクションといった感じで、レックはちゃんとしたヴォーカルを披露するのは何年ぶりだろう。声もたたずまいもまったくむかしのままで全然衰えていない。もちろんベースもすごい存在感で、ここのところ頻繁にスタジオ・セッションをともにしている達也のドラムともどもすごい迫力。達也の、やや気負い過ぎとも思えるほどのエネルギーを、レックが完全に受け止め投げ返している感じ。だが、それだけに切れるギタリストがいればなあ………という思いも強く持つ。この日の演奏が新生フリクションの方向性なのかどうかはわからないが、期待は持てそう。

 二日目(14日)。この日は長丁場なんで無理はできないのだが、前日ホテルに帰ってから某アーティストの部屋でしこたま飲んで、この日は前日よりさらにひどい二日酔い(つうか三日酔い)。寝坊して、参加するつもりだった高橋健太郎さんの輸入盤規制問題のトークショウも逃してしまう(前日にもあったが、ヴォアで踊っていたので参加できず)。3時ごろフラフラになりながら会場に着くが、着いた瞬間、札幌出身の元クロスビート編集部・美馬亜貴子さんにつかまり、彼女が札幌のお友だとたてているテントに拉致され、ジンギスカンとビールをたっぷりご馳走になる。この日は一転して気持ちのいい晴天のフェス日和。完全な迎え酒の状態でフラフラと会場を彷徨い歩きつつ、この日見たアーティストは………
 ゆらゆら帝国→The 原爆オナニーズ→ロザリオス→バッファロー・ドーター→ROVO→モーサム・トーンベンダー→ブルー・ハーブ→渋さ知らすオーケストラ

 例によってダラダラしてる時間が長く、予定の半分も見ていない。前日のクラムボンに続き、ほかと重なっていて見られなかったのが電気グルーヴ。いや、申し訳ない。つうか、主催者も配慮して少しは時間をずらしてほしいものだ(誰のために?)。WIREのライヴと大差ないだろうと勝手に判断して見送ったのだが、WIREのライヴの100倍良かったとあとでイトウアキに聞いて激しく後悔する。とはいえ裏で見ていたROVOも新曲を披露、演奏も攻撃的で(とくに山本精一はすごかった)素晴らしかったので、まあいいかと自分を納得させる。ROVO好きの連れは大感激して大泣きしていたほど。ちなみに勝井さんによればROVO新作はほぼ完成していて、11月ごろ発売だそうだ。モーサムはフジロック時と全然違うサゲサゲのセット。客は当然アゲアゲを期待していたろうが、こういうヒネくれたところが彼ららしく、信用できる。渋さは50分のセットに無理矢理詰め込んだダイジェスト版という感じで、各曲の尺も微妙に短い。フジロック時の大興奮(勝井さんや内橋和久さんによれば、モニターの調子が悪く、演奏する側からするとフジロック時はひどい状態だったらしいが)からは、ちょっと遠かったかな。

 渋さがクライマックスと決めていたので、この時点でぼくにとってのライジング・サンは終了。ビニールシートを撤収し、シャトルバスの始発を待たず、タクシーで札幌市内へ戻る。

 ということで5週連続のフェス参加も、これで一旦お休み。来週末にはメタモルフォーゼがあるが、身体が持つかどうか………一昨年は7週連続フェス参加という暴挙もやらかしているが、そのときと比べても疲労度はケタ違い。全身が筋肉痛のような疲労感で、ぐったりしています。今日になっても全然疲れがとれず、全然仕事などする気になれません。まあそのぶん楽しんだということで。

ともあれ、フェスで会った方々、お世話になった人たちすべてに感謝を。とりわけ、

お怪我なのにおつきあいいただき、ありがとうございました>和田さん
CDありがとう。かなり良かったです>もも子ちゃん
ごちそうさまでした&お世話になりました>小島さん
本当にお世話になりました&ご面倒おかけしました>今井さん、藤井さん
ごちそうさまでした&本当にご迷惑おかけしました>達也
いろいろありがとうございました&ご迷惑おかけしました>レックさん
ごちそうさまでした>美馬さん、ビリーさん
ライヴ見れず、すまん>卓球&瀧
いろいろつきあってもらってありがとう>イトウアキ&友人たち
ほんとうにおつかれさまでした>アーティストの方々
トークショウにつきあえず、すいませんでした>高橋さん

いや、ほんとうにいろんな人に迷惑かけまくり&もたれかかり放しで生きてると実感した三日間。これからはもっと謙虚に生きることにします。さ、仕事しなきゃ………


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コメント

小野島さんのレスに笑いました。
電気グルーヴのバカバカしさは本当に素晴らしかったですよ。
移動中死にそうになっていた知人も、いきなり両手を振り上げて踊っておりました。
時間が重なって、涙を飲んであきらめたアーティストも確かに数多いです。

投稿: すゞ | 2004.08.17 23:16

>>つくしさん
いや、お会いできて良かったです。いきなり声をかけられたときは、かなり驚きましたが(笑)。
勝井ギャル、北の大地で急増ですか。勝井さんは札幌出身なので、よろしいんじゃないですかね。なぜ彼ひとりだけがモテるのか。私の周りはほんとに勝井ギャルの大群が取り巻いてるので、正直、ウラヤマシイ。

>>yukkさん
そうですか。いろんな意見がありますね。ROVO終わったあとに放心状態でビール飲んでたら風に乗って彼方から瀧と卓球の絶叫が聞こえてきて、ROVOで泣いたツレは、「やめてー!ROVOの余韻が消えちゃう!」とさらに号泣してました(笑)。

投稿: 小野島 | 2004.08.17 02:11

こんにちは。
エゾロック、お疲れ様でした。
二日酔いのところ(笑)、突然声をかけて申し訳ありませんでした!私たちはあの並びにテントをはっておりました。

初渋さ、すごく楽しかったです。
ROVOもすさまじくよかったです。

初日のセッション終了後、後ろにいた女性に
「あのバイオリンの方はおもにどこで弾いてらっしゃるのですか?」と質問されました。このエゾの間に勝井さんは
多くの新たなファンを獲得されたのではないかと(笑)。

投稿: つくし | 2004.08.16 20:32

電気のライヴですが…

>>WIREのライヴの100倍良かったとあとで
>>イトウアキに聞いて激しく後悔する。

僕はWIREの時の方が良かったです。
エゾはちょっと雑だったかなぁという印象。
卓球はムチャクチャ楽しそうにプレイしてましたが。

というわけで、僕もROVOと電気で迷ったうちの1人ですが、

>>ROVO好きの連れは大感激して大泣きしていたほど

僕もROVO見とけばよかったかなぁ…。

投稿: Yukk. | 2004.08.16 13:58

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