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2005.11.27

■24日~27日(モーサム・トーンベンダー、p-hour)

24日 モーサム・トーンベンダー@恵比寿リキッドルーム

 いいライヴだった! 彼ら本来のネジれた爆裂感と、ここのところの傾向である透明なポップ感が自然に融合し、さらに上にスカッと抜けた感じの軽快でスケールの大きなロックンロールのオンパレード。間に百々の弾き語りをはさんだ構成もよく、まったく緩むことのない至福の1時間半だった。初ワンマンのときを思うとその成長ぶりにはほんとに感無量だ。帰りの酒のうまかったこと。


25日 久々にひどい風邪。京都のp-hour前夜祭とかエレクトラグライドが重なっていてどうするか、だったのだが、結局どちらにも行けず、自宅でおとなしく静養。はやめに就寝。


26日 p-hour05 

 風邪は相変わらず。新幹線で午後1時半ごろ京都に着き、駅そばのホテルにチェックインしたあと、バスで会場の京大西部講堂に向かう。京都は紅葉色づくこの日が観光シーズンのピーク。ホテルがとれたのはまさに奇跡以外のなにものでもないが、バス乗り場の長蛇の列にさらにおののく。こんな大量の観光客に遭遇したのは初めてで、いままでいかに観光旅行というものに無縁だったかよくわかった。ぎゅうぎゅう満員のバスで、渋滞がすさまじい京都市内を走って、京都大学へ。去年の「ボロフェスタ」以来だ。

 今年で5回目だというp-hourは、ボロフェスタ同様、イベントの素人(というと悪い言い方だが、要はそれでメシを食っているプロではない人)によるこじんまりとした催し。たまたまDMBQの事故で2日目が中止になりこの日だけの開催になってしまったが、動員数数百人の規模とはいえ、これだけのメンツを取りそろえてのイベントを学生を主体としたアマチュアのスタッフが取り仕切り、5年も続けているのは、東京ではまず考えられない。京大西部講堂という場所の存在も大きいだろう。終演後、地元出身の芳垣安洋さんたちとも話したことだが、磔磔や拾得といった30年以上の歴史をもつ古いライヴ・ハウスがいまなお健在で頑張り、こうしたイベントがいくつも商業的に成立しそれなりに市民権を得ている京都という土地柄の文化風土は、一度じっくり検証する価値があるかもしれない。アット・ホームでほんとにいいイベント。ずっと続いてほしい。

 会場では現地の友人に何人か会う。大阪勤務中の元受講生が、彼女連れで来ていたのにびっくり。

 昨日に比べれば暖かくていいですよ、といろんな人に言われるが、東京に比べればはるかに底冷えする。こういうイベントの楽しみはビールだが、一杯飲んだらカラダの芯から冷え込みそうなほどだったので、結局最後までアルコール抜きで見る。

 あふりらんぽは久々に見たが、相変わらずの爆発ぶり。ステージ近くで見ると、露出度高めの衣装のエロティシズムというより、高い演奏力とフィジカル・パワーのすさまじさに圧倒される。おそらくはこの日だけのおにぎりを食べるパフォーマンスもあり。

 楽しみにしていたドラびでお。ワイドショーや古い時代劇、などからカットアップコラージュされた映像をドラムスでコントロールする、「ドラムによるVJ」という革新的なスタイルだが、とにかく音と映像が相乗してのパフォーマンスの奇想天外な刺激は、まさに未体験の面白さ。久々に大爆笑の巻でした。

 そしてレック=大友良英=中村達也セッション。3回目になるが、この日初めて彼らの持つポテンシャルが発揮されたといえるかもしれない。というのも、「Fine Time」のレコ発で新宿ロフトでやったときは、カヴァー中心のお遊び的なものだったし、コントーションズのサポートで代官山ユニットでやったときは、とにかく会場の音響が悪く、まともに聞けたものではなかったからだ。この日は、前日のフィッシュマンズ@名古屋公演(なんと4時間もやったんだと!)を終えたばかりのZAKがエンジニア。レックとは近藤等則バンド以来20年ものつきあいだけに、音響はまさに完璧だったのである。もっとも音響が完璧だったぶん、構成のはっきりした、ブレイクとキメが生命線のフリクションの曲での大友さんのリハーサル不足があらわになってしまった感もあるが(レックと達也のコンビネーションは完璧)、演奏はさすがのひとことで、このトリオのもつ底知れぬポテンシャルは明らかだった。ただしこの3人が「フリクション」を名乗るには、まだまだ時間がかかりそうな予感も。

 ROVO。先日のリキッドルーム2デイズで披露された40分新曲を軸にしたライヴで、全体にテンポが速くアゲアゲのパフォーマンスだった。会場の時間制限もあってやや慌ただしい感もあったが、相変わらずの安定した演奏。新曲のクライマックスの盛り上がりも素晴らしい。

 終演後は、京大からクルマで10分ほどの「吉田屋」という、ふつうの日本家屋の座敷にカウンターがついたような作りのお店で打ち上げ。大友さんなどが京都でライヴをやるときは必ずここで打ち上げをやるらしい。確かに何を食べてもおいしいし、お店の女性も感じがよくて、とてもいい店。ただしクルマで連れてこられたので市内のどこにあるのか見当もつかず、おまけにお店の入り口は通りから奥まった、一見では絶対わからない場所にあるので、もう一度ひとりで行けと言われても無理なのが残念だ。

 4時過ぎぐらいまで盛り上がって沼田順さん(ダウトミュージック)とホテルに戻る。午前6時半に高らかに鳴る目覚ましとか、廊下で大騒ぎするガキどもの声などに安眠を妨害されつつも4時間ほど眠る。余裕があれば、せっかく来たんだから市内観光などしたかったところだし、このまま足を伸ばして大阪までいってフィッシュマンズをもう一度見る選択肢もあったが、風邪、しかも二日酔い気味ということで、ホテルで朝食をとったあと、即座に帰京。車中ではずっと睡眠、さらに帰宅しても眠り、さっき起きたところ。みなさん、おつかれさまでした。楽しく有意義な一日だったが、風邪をひいてなければもっと楽しめたろうな。

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