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2007.02.27

■Jマスシス@リキッドルーム

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昨晩(2/26)は ダイナソーJrの新作『Beyond』のリスニング・パーティー。

/*J MASCIS AND BEYOND....*/

伝説のダイナソーJr.フロントマン、J・マスキスによるスペシャル・ソロ・ライヴ&ダイナソーJr.新作アルバム『Beyond』プレミア先行プレビュー!

2月26日(月)@ Liquid Loft(恵比寿Liquidroom 2階)
オープン:19:00
スタート:20:00
チケット:\2,500 plus 1 drink
www.liquidroom.netにて200枚限定販売予定

80年代後半~90年代前半のグランジ/オルタナ・シーンをニルヴァーナやソニック・ユースとともに支えた伝説的バンド、ダイナソーJr。メンバー間の確執によって1997年に解散をした彼らだったが、それから8年後の2005年、ダイナソーJrの作品のリイシューを機にまさかのJ、ルー、マーフのオリジナル・メンバーでの再結成ツアーが実現。

そして2007年、オリジナル・メンバーとしては1989年の『Bug』以来約18年という長い時を経て、あの傑作『グリーン・マインド』を越えるニュー・アルバムを完成!今回はなんとダイナソーJrの中心人物、J・マスキスが来日し、急遽ソロライブを決行!そしてなんといち早く待望のニュー・アルバム先行プレビューも実施も決定、ファンにとっては貴重でプレミアムな一夜となる事は間違いなし!

 入場してみると2階ではなく1階、つまり通常のフロアでの開催。観客は300~350名ぐらい?

 新作はもう、笑っちゃうほど初期ダイナソーだった。司会のブライアンが「18年ぶり」を強調するあまり、ルー・バーロー脱退後のダイナソーなど、まるでなかったかのように話すのはどうかと思ったけど、まあ気持ちはわかる。まるで90年代も00年代もなく、1988年と2007年が直結した感じ。再結成ダイナソーのライヴを見たとき、日記でこんなことを書いたけど、

●ダイナソーは、ロックの原型であり最終型である
●「Freak Scene」と「Teenage Riot」でロックが終わっていれば、ロックもオレたちも幸せだった
●ダイナソーは空虚である。つまり、理由がない。だから美しい

なんかアルバム聴いてなお納得したというか。Jマスシスにとってのロックは88年で止まってて、90年代も00年代もロックなんてないも同然だったってことでしょう。でも「Teenage Riot」や「Freak Scene」後のロックの追い込まれた状況を思えば、それはある意味幸福だったんだと思う。だからダイナソーのロックはすごく空虚でカラッポだけど、どこか楽観的でハッピーなのだ。ヤケクソ気味の幸せだけどね。

 それにしても後期ダイナソーとも、もちろんJのソロともセバドーとも違う、まさに初期ダイナソーでしかありえない世界。この3人が集まると自然とそうなってしまうんだろう。再結成した当初は、接点というか共通点を探るような気もあっただろうけど、3人の生理が生理のままぶつかりあうと、結局こうなってしまうってことか。

 再結成ダイナソーがスタートしたとき、ルー・バーローのファンからは「今さらJとやってどうする」という声もあったわけだけど、ルーにとってみれば、ダイナソー脱退後の彼の音楽は、ひたすらJやダイナソーへの反発と、そこから離れよう離れようとした結果じゃないだろうか。だからJと和解してわだかまりがなくなれば、むかしと同じヴァイヴになってしまうのは当然というか。まあ言ってみれば18年間時間が止まっていたわけだ。初期衝動のまま始めたバンドが18年冷凍保存されていて、突然解凍された。止まっていた時計を動かしたら、全然違和感がなかったという不思議。ほんと、ロックの進化ってなんなんでしょうね。

 それにしても全編同じような曲が並ぶ金太郎飴状態。もうやたらデカい音がどかんどかんと鳴って、そこには、ワンパターンの手癖だらけだけど人懐っこいメロディーと、わけわけらん衝動とハッピーなエナジーだけが漲っている。まあ好きな人は大好きでしょう。でも関心ない人は「フーン」で終わりそう。ま、それでいいんじゃないでしょうか。

 続いてエレアコを抱えたJが登場。基本的に弾き語りだが、一旦弾いたリフレインをループさせて爆音ファズでソロを弾きまくったり、やりたい放題。しかし、これがまた良かったんだな。音楽的にはニール・ヤング8割、キュアー2割という感じで、形態的にはオリジナリティ皆無。ダイナソーには3人がぶつかりあうことによる自然な個性があるけど、ソロになるとそのまんま。そこで何か独自のものを作ろうなんて意識は、おそらくJにはまったくない。ただ歌いたいことを好きなように弾いて歌ってるだけ。だからこの人の魅力って、キャラクター以外のなにものでもないというのもよくわかった。たぶん特定の世代しかアイデンティファイはできないタイプのキャラクターなんだけど、愛すべき人だと思う。なんかもう、ニコニコして見ていたよ。

 うん、いい夜だった。

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