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2007.03.31

■奇跡の瞬間

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Neil Young Live at Massey Hall


 いやもう、素晴らしすぎる。ニール・ヤングのソングクラフトがピークに達していた71年のアコースティック・ソロ・ライヴ。ピアノや生ギターを弾きながら最強、最高の名曲の数々を次々と歌い倒す。信じがたいほどの楽曲の良さと3キロ先からでも聞き分けられると言われた個性的な声、そしてパフォーマーとしてのカリスマ性が三位一体となった、ニール・ヤングほどの人でもたぶん一生のうち数えるほどしか訪れない奇跡の瞬間だ。アーティストって、やっぱ一番旬の時期ってあるんですよ。いくらキャリア重ねてスキルが向上しても、絶対に取り戻せない奇跡の瞬間。それがここにある。たぶん、こんな曲が書けたら、こんなライヴができたら死んでもいいって思うミュージシャンはたくさんいるんじゃないでしょうか。

 しかしこのころのニールってまだ26歳の若者。当時もっとも注目を集めるシンガー・ソングライターではあったけど、いまのようなバケモノじみた大物じゃない。それだけにすごく身近でリアルに聞こえる。なんというか、聴き手のそばにそっと寄り添ってくれるような感じがあるんですね。全体に漂う、胸が締め付けられるような寂寥感がたまらない。

 だめだ、これ聞いてると全然仕事にならん。あまりにも音楽としての存在感が強すぎて、BGMになりようがないんだよね。

 現在の心境としては、これ聞いて何も感じない人とは口を利きたくないって感じです。なんでこれ、当時発売しなかったかなあ。 

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2007.03.26

■BATTLESとASA-CHANG

 いま、こないだやったバトルズ(イアン・ウイリアムス)の電話インタビューの原稿をまとめてるんですが、いやあ面白いなこのインタビュー。自分で言うのもなんだけど。

 できれば全部のやりとりを原稿にしたいところだが、字数制限があるのでそうもいかず。活かせるのは半分もないかなあ。もったいない。まあいつものことだけど。

 で、その中で最近お気に入りのミュージシャンやレコードを答えてもらったんですが、コノノNo.1とかの名前とともに、リョウ・アライとかASA-CHANGの名前があがったんですね。リョウ・アライはわかるけど、ASA-CHANGの名がバトルズの人の口からあがるのは興味深い。「なんか、すごい変わった、カットアップされたタブラ・ミュージックって感じなんだ。とても気に入ってるんだよ」とか答えてる。通訳に質問を託す電話インタビューだとこういうときにつっこめないのが歯がゆいんだけど、どういう経緯でASA-CHANGの名前を知って、どこで音を手に入れたのか。そのあたり、興味ありますね。最近はアメリカでも、そういうわりとマニアックな日本の音楽も簡単に手に入るようになっているのかも。対面式の取材なら「あ、その人ウチの近くに住んでますよ。飲んだこともあります」とか言えたのに(笑)。

 ちなみにインタビュー原稿は次の『SNOOZER』誌に掲載されるはず。バトルズの驚異のニュー・アルバム『Mirrored』は4/25日本先行発売です。お楽しみに。

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2007.03.19

■中村達也 / 坂本龍一

3/18 ロック夜話@高円寺・円盤

 第13回目となるロック夜話は、祝3年目突入記念ということで、ぼくにとってもっともつきあいの長い、そして親しいミュージシャンのひとりである中村達也がゲスト。公式サイトで告知したら予約のみで一瞬で定員に達してしまったのは、予期していたこととはいえ、申し訳なかった。もっと広い会場でやる手もあったんだけど、あの「円盤」のこじんまりとして気取りのない雰囲気だからこそ達也が出演を快諾してくれた面もあったろうから、ご容赦ください。そもそもこの狭い会場の催しに達也ほどの人気者を呼ぶのは無理があると思っていたけど、去年の11月にやったロック夜話(ゲスト日暮愛葉)のとき、達也が突然お客として来場して、自分もやりたいと言ってくれたのが、今回ゲストに呼ぶことになったきっかけだった。

 イベントのほうは、達也のあけっぴろげでウソや隠し事のできない素直で天然な性格を見事に反映して、貴重かつ面白い話がいっぱい聞けた。とてもこの場では書けないようなレア話や、アッと驚く秘蔵音源や映像(ブランキー解散後に3人が集まってセッションしたときの音源とか)も公開。お客さんとジャンケンでサイン入りスティックもプレゼント。

 トーク・イベントとしては話があっちにとびこっちにとび、決してスムーズな流れでなかったのは司会者として大いなる反省材料だが、達也の人柄のほどはよく伝わったのではないだろうか。もちろんドラマーとして最高の腕を持っているのは当然としても、彼には人を惹きつけてやまない人間的魅力がある。ああみえてすごく周りに気を遣うヤツだし、サービス精神も旺盛。彼の周りにいろんな連中が損得抜きで集まってくる理由が、お客さんにもよくわかってもらえたんじゃないかな。それは逹也にとって、もっとも大きな財産だし、これからの彼を支えてくれるものと思う。機会があれば、またゲストに来てほしいな。

 そして今日(19日)は、坂本龍一の取材@青山・エイベックス。

 取材はいつでも誰が相手でも大なり小なり緊張するものだが、年上の、しかも初対面の人相手だとなおさら。ましてや相手は「世界のサカモト」だ。取材時のギャラリーもやたら多く、久々に肩の凝る取材。

 でも案ずるより産むが易しというか、決して「饒舌」というほどではないにしろ、気さくにユーモアを交え、興味深い話をたくさんしていただいた。どの方面に話題をふっても、それだけで2~3時間ぐらいは会話できそうなほど話の引き出しが多く、しかも深い。正直時間が圧倒的に足りなかったなあ。

 これでYMO関係でお話ししたことのないのは細野さんだけになった。いつか機会が持てればいいけど。

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2007.03.17

■!!!(chk chk chk)ライヴ評書きました

3/14付朝日新聞夕刊掲載済です。

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2007.03.16

■Converge~Moonriders~Bjork~Kaiser Chiefs~Wii

3/14
コンヴァージ @ 渋谷クアトロ
 プレインズ・ミステイクン・フォー・スターズは、まあ悪くはないがふつう。エンヴィは気合いの入った大変素晴らしいライヴ。コンヴァージは……うーん難しい、前回に比べずいぶん明るく開放的になったのはまあいいとしても、まともに歌詞を歌わずほぼ全編「Fuck! Fuck! Fuck!」で通したのはいかがなものか。最初の3曲ぐらいはすげーと思ったけど、最後のほうはなんか日本人バカにしてんのかコラ、みたいな。いや、本人に訊いてみないと意図はわかんないけど。歌と演奏は大変にかっこよかったけど。
メンバー自筆アートワーク?付セットリスト↓

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3/15
●「ムーンライダーズ 30年のサバイバル ~Who's Gonna Die First ? ~」試写会@NHK

放送予定: 3/26 BS2 にて 午後11時~0時30分 <内容> 2006年に結成30周年を迎え、国内最長不倒の活動を繰り広げるムーンライダーズの歩みを追う特別番組。 観客を入れない親密な空間でのスタジオライブを縦軸に、曲がりくねった道のりを縁ある場所でメンバー自身が語るトークを横軸に。絶えぬ好奇心を実現していくアマチュアの心意気と、プロの音楽家としての誇りが交錯し、幾度の苦難を超えサヴァイヴしてきたバンドの歴史を、メンバー自身の筆で描いていく「早すぎた自叙伝」。 一筋縄ではいかない歩みを余すことなく伝える濃厚な90分。

 客のいないスタジオ・ライヴとメンバー全員のコメントで構成された大変シンプルな、だが丁寧に作られた好プログラム。演奏は滋味あふれる大変に素晴らしいものだが、スタジオのセットや1曲毎に変わる照明なども凝っていて楽しい。ひとつのバンドが30年も新鮮な気持ちを保ちながら続いた理由、そして意義などについていろいろ考えさせられた。語弊を恐れずにいえば、バカ売れしなかった(だが次のアルバムが作れる、作りたいと思わせるぐらいには売れた)ことが理由なのかな、とも。そんなに売れているわけじゃないからこれ一本に賭けているわけでもなく、過剰な期待も背負わない、といって続ける気が失せるほど支持者がいないわけでもない。その中間の飄々とした風情が、秘密なのだ。

ただ試写会に関していうと、せっかく環境の整った部屋での視聴だったのだから、もう少し大きな音で聴きたかった。音響もかなり良さそうなだけに余計にね。

●ビョーク新作『ヴォルタ』試聴会@ユニバーサル

 ティンバランド(3曲)、アントニー&ジョンソンズ(のアントニー・ヘガティー。2曲)、マーク・ベル、ライトニング・ボルト、コノノNO.1などが参加した新作。徹底的にディープで実験的だった前作に対して、コマーシャルで開かれた作品であると説明されている。ほぼ全編、リズムを前面に押し出したプリミティヴでファンキーな仕上がりで、しかしビョーク独特の手癖はちゃんと横溢している。久々にDJ向きの「使えて踊れる」曲が揃った印象。なぜ今ティンバランドなのかは不明だが、シングル・カットされるティンバランド曲はポップでダンサブルな佳作だ。期待していいと思う。5月2日日本先行発売。

●カイザー・チーフス@クアトロ
 去年来日したときにライヴ評を書いたけど、そのときより客の反応が全然よくなっていて、バンドもノリノリな感じ。シンガロングの続出で、最近見た若いバンドのライヴでは一番気持ちのいい盛り上がりだったと思う。気取りのないイギリスの庶民的パブ・バンドの典型で、英国ロック好きならどうあっても嫌いになれないんじゃないかな。ポリのハヤシ君も1曲で登場。
 客席後方のバーカウンター近くで見ていたのだが、周りは酔っぱらいの外人(オトコばかり20人連れぐらい? フーリガンか?)と、イギリス好きのちんまい日本女子ばかりという状況。ヤジもとびまくり、ギャアギャアとやかましいことこのうえなかったが、息詰めて見つめるようなバンドじゃないので全然OK。というかイギリスのパブにでもいるような感じで楽しかった。

 居酒屋で一杯やって帰りに三茶のツタヤに寄ったら「任天堂Wiiあります」の張り紙が。店員に訊いたら確かに在庫しているというので、「Wiiスポーツ」とともに酔った勢いで衝動買い。帰宅してやり始めたら、あらら、これは確かにオモシロイ。たちまちハマって、深夜までアホみたいにコントローラーを振り回して遊ぶ。おかげで今日は全身あちこち筋肉痛で使いものにならず。
 なんとなくすぐ飽きそうな感じではあるが、友だちと対戦でもすると盛り上がりそうだ。

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2007.03.12

■iTMSでUR!

 ちょっと驚いたニュース。日本のiTMSにUR関係のシングルが32タイトルもアップされています。時の流れを否応なく感じさせられますね。でもこの調子でこの関係の12インチが全部配信されるなら、とてもありがたい。なかなか日本のiTMSも侮れなくなってきました。 下のリンクで見ることができます。


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2007.03.10

■The Cornerius Group "Sensuous Synchronized Show"

 ルーズの復活&解散ライヴなど、ほかにも気になるライヴがあって迷ったんだけど、やはりこれを見逃すわけにはいかなかった。コーネリアス@リキッドルーム。

 前回のツアーで、その驚嘆すべき完成度の高さ、イマジネイティヴでファンタスティックなオーディオ~ヴィジュアル体験のすさまじさにほとほと感服していたので、今回も素晴らしいものになるのはわかりきっていたが、はたしてその通り。はっとさせるような新鮮なオープニングから、穏やかで喜びに満ちたエンディングまで、音楽でもって別世界に遊ぶ楽しさ、喜びをとことん堪能させてもらった。LEDを効果的に使ったステージ・セットも素晴らしく、ヴィジュアルとサウンドが完璧に融合したパフォーマンスの圧巻は、ぜひミュージシャンの方に見てもらいたいなあ、と思ったり。

 凝りに凝ったディテールのアイディアの奇想天外な面白さ、それをトータルでグレードの高いポップ・アートとしてまとめきる腕力、こみ入ったややこしい楽曲をそれと意識させず、とことんかろやかなポップ・ソングとして聴かせる技術とセンス。どれをとっても最高だった。

 ほんのわずかの瑕疵として、曲(演奏)のつなぎがややぎこちないところがあったけど、たぶんこれはツアーが進むにつれ解消する問題だろう。初期衝動や勢いだけでやっているわけではないから、ライヴの回数を重ねるにつれ、より完成度は高まっていくはずだ。

 まだツアーは始まったばかりなので、この文を読んでる人はぜひ足を運んだほうがいいと思う。もしコーネリアスの音楽自体に興味なくても、ショウだけでも絶対見る価値はあります。いや、まじにすごかったわ。

 2002年のフジロック、ホワイトステージのライヴはいまや語りぐさになるほど伝説化してるけど、今年もぜひ期待したい。あのヴィジュアルはやはりフジの自然の中で、あの大画面で体験したいから。まだ出演は本決まりじゃないようだけど……

 あまりに良かったので、前回のツアーのときに書いたリポートやコラムをアップしたので、よければ読んでみてください。このときと同じところもあるし、ちがうところもある。でも全体の雰囲気は変わっていないと思う。

 現在世界最高のライヴ・パフォーマーは、コーネリアスである。素晴らしい歌や演奏を聴かせるアーティストはたくさんいるだろう。大がかりな仕掛けでスペクタキュラーなショウを展開する人たちだって少なくない。だが音楽、映像、音響、照明などすべてを統合したトータル・ポップ・アートとしてのライヴ・パフォーマンスという点で、コーネリアス以上の存在はいない。

 というくだりは、いまでも同じ思いです。

ツアー前のゲネプロのリポート
2002年5月渋谷AX公演のリポート
同年フジロックのパンフ用の原稿

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2007.03.09

■Superfly

 もちろん表題はカーティス・メイフィールドのアルバム名だけど、ここで話題にするのは4月にワーナーよりデビューする新人男女デュオ。

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公式サイト
発売元のワーナーのサイト


 仕事柄J-POP系のサンプルもいっぱい送ってくるけど、ロクなものに出会ったためしがない。なので、資料に「話題騒然の新人」とか書いてあってもまったく関心もてず、鼻くそほじりながら眺めていたら、カプリング曲が「Hot'n'Nusty」だと。へえ? まさかなーと思いながら座り直し、ちゃんと資料を読んだらやっぱりハンブル・パイのカヴァーだった。

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 これの一曲目に入ってる曲ですね。1972年作。掛け値なしのロック史上の名曲です。

 いやーいまどきハンブル・パイとはねえ。同じスティーヴ・マリオットならモッド方面のオシャレ・アイテムになってるスモール・フェイシズのほうがウケそうなのに。いや、うれしいですよ。私はスモール・フェイシズよりハンブル・パイの方がはるかに大好きで、「ロックがわかる超名盤100」にも檄文書いたぐらいですから。

Superfly デビュー・シングル

発売日:2007/04/04
品番:WPCL-10400
税込:\1,200 税抜:\1,143

1. ハロー・ハロー
2. 孤独のハイエナ
3. HOT'N'NASTY

◆PROFILE◆
2003年、地元愛媛県の大学サークルを通じて知り合いSuperfly結成。
2007年4月にワーナーミュージックからメジャーデビューが決定。

Vo. 越智志帆 (Ochi Shiho) 

1984.2.25生まれ。愛媛県出身。
151cmの華奢な体からは想像出来ないパワフルなヴォーカル。
JanisJoplinやCaroleKing、MariaMuldaurなどに深く影響を受けたLIVEパフォーマンスは圧巻。

Gtr. 多保孝一 (Tabo Koichi) 

1982.2.11生まれ。愛媛県出身。
Superflyメインソングライター。
The Rolling StonesやDoobie Brothersなど60’70’の音楽を敬愛。14歳の頃から作り始めた楽曲は80曲を超える。彼が作る楽曲はRockからBlues、SoulにPops、Countryと幅広く、その全てが個性溢れる楽曲となり新しいサウンドを生み出し続けている。

 資料によれば、越智志帆が「女版スティーヴ・マリオット」と言われたことをきっかけに、いつかデビューしたらハンブル・パイの、それも一番好きな曲のカヴァーをやろうと決心したのだという。そして、若い人たちに往年の名曲を知ってもらいたい、と。

 いやあ、見上げた根性じゃありませんか。音楽の内容やレコードの出来不出来以前に、この心意気だけで100点満点あげたいですよ。

 もちろんイギリス・ロック史上不世出のソウル/ロック・シンガーであるマリオットと、まだデビューもしてない23歳の娘がまともに勝負したって、そりゃブは悪い。でもがんばってますよ。なんでもカヴァーはできるだけ原曲を忠実に再現するのをモットーにしているらしく、ほとんどアレンジらしいアレンジもないじつにストレートな解釈。コピーに近い。でもこんな曲のカヴァーやってくれる人なんて、今まで誰もいなかったんだよね。曲がつまらないわけじゃなく、マリオットのヴォーカルがあまりに強力すぎてみんな怖じ気づいちゃうんじゃないか。でもスーパーフライのふたりはこのクセの強い難曲に果敢に正攻法で挑んでる。ヘンに変化球で逃げるんじゃなく、ハンブル・パイと同様、ど真ん中のストレートで勝負してくる。しかもオリジナルが出たころには生まれてもいなかった日本の若者が。素晴らしいことです。

 もちろん越智志帆のヴォーカルだって、これだけ聴いていればたいそう魅力的だと思う。パワーがあるし、おおらかでまっすぐで物怖じすることない歌いっぷりは、じつに堂々として清々しいし、声もいい。そしてそのサウンドには、確かに60~70年代の香りが漂っている。ハンブル・パイの持ってた泥臭さとか荒々しさはないけど、そのぶんモダンでスマートで聴きやすい。クレジットがないのでどんな編成で作られたものなのかわからないが、もちろん打ち込みではなく昔ながらのバンド演奏だろう。

 惜しむらくはドラムの音が軽すぎるというか、きれいすぎる。往時のロックの持っていた粘り気のあるヘヴィで、それこそホットでナスティなサウンドではなく、妙にクリーンでお行儀がいいのだ。スタジオとかエンジニアとか録音場所とか機材とかいろんな原因が考えられるが、そこだけが残念。まあ仕方ないんだけど……

 で、ほかの2曲(というかこちらのほうがメインなんですが)はどうかというと、やはりどこか60年代~70年代風の香り漂うロック。男女デュオでその時代のロックを思わせるというとラヴ・サイケデリコがいるけど、あんな人工的な感じはなくて、もっと自然でオーソドックスで人間的。バンド・サウンドっぽいんですね。楽曲もかなり良い出来なんですが、オリジナル曲になるとどことなく昭和歌謡曲な雰囲気が漂うのも面白いところ。なんか梶芽衣子「野良猫ロック」シリーズの主題歌にしたい感じというかね。

 まだシングル1枚聴いただけ、ライヴも見てないから即断はできないけど、曲もなかなか書けるみたいだし、越智志帆のヴォーカルもかなりのスケール。いや、単におっさん好みの昔のロックやってるってだけじゃない。ちゃんと今のJ-POPシーンでも商業的な可能性を持った人たちだと思います。今のスタンスを変えないまま売れるといいなあ。事務所がウルフルズやボニー・ピンクやボノボのタイスケっていうのもポイント高そう。
 
 そんなわけで私にしては珍しくJ-POP系の新人に、デビュー前から注目したいと思います。次のシングルでまたマニアックなカヴァーをやってくれると嬉しい。

「ハロー・ハロー」の試聴はここ

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