■クラムボン@野音
いろいろライヴも見ているんですが、なかなかリポートを書く余裕がありません。昨日のクラムボンがすごく良かったので、とりあえずご報告。
とにかくいままで見たなかで一番良いライヴだったんじゃないかな。素晴らしくポジティヴなエネルギー、ハッピーなヴァイブレーションで会場が満たされて、それがとても心地よく、少しも嫌味にならない。お客さんも実に素直にそれを受け止めて投げ返してくる。野音という場がクラムボンの音楽を共有する一種の疑似共同体として見事に機能していた。それが一晩限りのものであっても、みなそれを幸福な記憶として持ち続けるだろう。
クラムボンの3人は、それぞれがそれぞれの役割を完璧に果たし、誰が抜けても入れ替わっても絶対この世界を再現できないという意味で、見事なまでに「バンド」だった。
白い巨大な布が幾重にもステージを覆い、陽が落ちて照明が照らされるとそれが何色にも変わって、「LONG SONG」から「tayu-tau」あたりのサイケデリックでダビーな流れで、幻想的な効果を生むステージ・セットも効果的だった。例によってフィッシュマンズ「ナイトクルージング」もやっていたが、もう当の佐藤伸治がプレイすることのないこの名曲の魂をクラムボンの3人が受け継いでいるんだな、と感慨にとらわれたり。うん、いいライヴだった。
立ち見も一杯の満員の盛況で、もちろん今までの野音では一番の入り。結成10年で今が一番盛り上がっている状況なんじゃないかな。うまく立ち回れば次のアルバムあたりでブレイク……ということもありそうだが、そこで無理をせずマイペースを守るのがクラムボンでもあるだろう。
ステージでミト君がフジロック出演に触れ、出演時間がドゥルッティ・コラムとモロにかぶっていることを嘆いたら、客席からはまったく反応がなく……という場面はかなり面白かったが、どうやら最新情報によればドゥルッティ・コラムはメンバーのひとりが急病でキャンセルだそう。これで敵はハッピー・マンデイズとフリクションになったわけだ。さて、どうしますかねえ……
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