2008.06.21

■これはヤバイ!

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In Your Room / Yazoo

 再結成ツアー中のヤズーのボックス・セット。オリジナル・アルバム2枚のリマスターに、レア・トラック収録のCD、そしてインタビューや昔のテレビショウなどの映像を収めたDVDの4枚組。DVDにはオリジナル・アルバムの5.1chミックスまで収録している。ようやく届いたので、とりあえず音だけ聴いた。

 すげええええええ!!

 何がすごいって、音が劇的に良くなってる。いまちょっとリマスター前のCDが見あたらないんで厳密な比較ができないけど、ロウの出方が全然違う。とくに「Don't Go」なんて完全フロア仕様になってる。今でも十分使える音。ファットなロウの音圧が桁違い。うちのリスニング・ルームのスーパーウーファーが大活躍です。中高域の鮮明なキレの良さも素晴らしい。DVDに収録されたリニアPCMステレオ版がとくにすごいが、CDでもその効果は十分。レアトラック集収録の「Don't Go」のリミックス・ヴァージョンなんてDJでさんざんかけたけど、改めて聞くと悶絶モノですよ! いやーかっこいいなあ。

 正直サラウンド・ヴァージョンはまっとうすぎるというか、そんなに面白くなかったけど(だいたいシンセとリズムマシンとヴォーカルしか音が入ってないんだから、マルチ・チャンネルにするのは無理がありそう)、これはあくまでもおまけでしょう。DVDの映像(インタビュー集など)はまだ見てないけど、ディペッシュ・モード同様日本語字幕つきらしいので、あとで楽しみに見ることにする。

 さすがはミスター・テクノポップ、ヴィンス・クラークです。今でも完全に通用する磨き抜かれたアナログシンセの音色は素晴らしいの一言。テクノ好き、ニュー・ウエイヴ好きなら絶対マストでしょう。かっこよすぎるわ~~

In Your RoomIn Your Room
Yazoo

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2008.05.27

■ロック夜話 ありがとうございました

 ご報告が遅れてしまいましたが、ウエノコウジ@ロック夜話、ご来場ありがとうございました!

 めちゃくちゃ楽しかった!

 ウエノ君、ノリに乗ってよく喋ってくれました。ふだんからすごく社交的で率直でいい奴だけど、そういうキャラクターがよく出た3時間半超だったんじゃないかな。話の内容ももりだくさん。レディオ・キャロラインの新曲も聴けたし、新バンド、アノニマスの音がまた、えらくかっこよかった。今後の活動に期待。

 イベント終了後は遊びにきてくれた中村達也もまじえ、打ち上げ。翌日は久々にひどい二日酔いでした。

 さて、次回7/20のゲストもすでに決まってきます。反骨のラッパー、ECDがついに登場! お楽しみに!

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2008.04.02

■最高でした

いやもうほんとに嬉しくて嬉しくて

「ビタミン」「ドラゴン」なしで「カラテカ」と「オレンジ」が直結すると、あんな感じになってたのかも

そう考えるとずいぶん遠回りした気もするけど、でもあの時期がなきゃ今もないんだよな

でも一番盛り上がってたのがまりんが歌ったとこっていうのは問題かもね(笑)。しかもあの曲とは

卓球が客席にマイク向けて唱和させるなんて光景が見られるとは思わなかった

つうかなんでツアーやんないの? これでばらすのはもったいないよね

あーもーいくらでも語れるよ

酔っぱらいでごめん

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2008.03.31

■3回忌

Billy

 俺にとってウルフとはこの人のことだった。いい思い出しかないけど、なんだかすいぶん昔な気がする。彼の死でいろんなものがリセットされたんだろう。

 そういえば墓参りにも行ってないなあ。


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2008.03.14

■WEB DICE

 最近、ちょっとした話題になってるサブカル系情報サイト/SNSの「WEB DICE」

 なぜか「ゲスト・ブロガー」というカタチで、日記を書かせてもらうことになった。

 正確にいうと、日記は誰でも書けるのだが、「ゲスト・ブロガー」だと、サイトのトップ・ページにいきなり表示されるというもの。

 このブログ、mixi、さらに匿名でやってる趣味のブログと、すでに日記は3つもやってるのでどうしようかと思ったが、9年前に自前のサイトを初めて立ち上げたときの初心に戻り、「WEB DICE」では日々の仕事関連の雑記やライヴやレコードなどの感想を記すものにしようかと。最近、そういうオーソドックスなのはあまりやってなかったし。

 トップページの一番下までスクロールすると、ゲストブロガーのコーナーが出てきます。

 私のページはここ
http://www.webdice.jp/user/269/

 別に何もしないでも日記は読むだけなら読めるけど、一応サイトに登録して、私とフレンド登録するか、「マイスター」っていうmixiでいう「お気に入り」みたいなやつに入れておくと、私の日記が更新されるたび、知らせてくれます。コメントとかも残せます。

 マイスター登録は、私の了承を得ないでも勝手にできます。フレンド登録は、申請してもらえれば知り合いなら無条件でOK。一応SNSなんですが、すべてをオープンに、という運営者のコンセプトがあり、外部からでも見られるというわけ。

 毎日更新とはいかないかもしれませんが、なにかトピックがあったら、書きます。

 サイトも、サブカル系の情報が充実。うまく使えば、いろいろ役に立つかも。よろしかったらのぞいてみてください。

 問題は、このブログの扱いをどうするかだが、いろいろ考え中です。

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2008.03.10

■さようなら。

歳をとれば、めでたい話よりも訃報のほうに多く接することになる

だが自分より若い人が死ぬのはつらい

年寄りの方が先に死ぬのが自然の摂理というものなのに

せめて、自分だけは世話になった先輩たちより先に逝かないようにしよう

だから、これ読んでるオレより若い人は、オレより先に絶対に死ぬなよ!!!                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

彼とは、仕事よりもなによりも、福島競馬場に競馬旅行に行ったのが最高の思い出。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

さようなら、上田現。

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2008.02.24

■A&Vフェスタ in パシフィコ横浜

 下記エントリーのオーディオイベント。ご来場いただいた方はありがとうございました。関係者によると、キャパ120程度の会場で、おそらく150名前後は入ったのではないか→なんと! 瞬間最大風速で340人入場ですと! ありがとうございました!とのこと。動員的には大成功だった。でもイベントとしては…正直、ちょっと不完全燃焼気味だったと思う。来てくださったお客さんには申し訳ない。以下、言い訳です。

 会場に到着すると、思ったよりずっと広い部屋。ちょっとした会議室みたいなところかと予想していたが、会社の全体朝礼でもできそうな広さである。そこに総額1900万超のシステムが並ぶとさすがに壮観。

 しかし音を出してみると問題続出だった。会場の音響レベルが最低。まずはプリアンプのヴォリュームの11時から12時ぐらいの音で出してみたが、床鳴りがひどく、中低域が混濁して、とくにFレンジの広い最近の録音は苦しく、マッシヴ・アタックのような特に低域のブーミーな録音は、正直お話にならないレベルの再生音。おまけに会場が広いため、12時程度のヴォリュームでも「爆音」にはほど遠い。だからといって、それ以上あげようとすると完全に音が破綻してしまう。仕方ないので10時から11時ぐらいのヴォリュームで、なんとか聞けるレベルのソフトをあれこれ探っていたら、会場側から「音量をさげてくれ」とのお達しが。ひえー。おまけに事前の準備時間も足りず、セッティングをつめきれない。

 そうこうするうち時間が来たので開場。広い会場がたちまちお客さんで埋まり、そうすると床鳴りが多少押さえられ、吸音効果も出てきて、リハのときよりは少しはマシな再生音になった。しかしそのぶん、体感的な音量レベルが落ちて、再生音はますます「爆音」からは遠ざかる。うーむ…

 しかも中低域のまとまりのなさは変わらず、一番期待していたコーネリアスはあまりに再生音がプアで、途中で試聴中止したほど。PILやエイフェックス・ツインはまあまあいい音で鳴っていたが、レディオヘッドもメタリカも到底満足できる音ではない。おまけに聞き進むうち、途中で頻繁に音(とくにウーファーからの)が途切れるようになる。最初はスピーカーがとんだのかと肝を冷やしたが(なんせ何回も前科があるので)、どうやらパワーアンプ(LINN)が「過大入力」ということで保護回路が働き、一時的に信号を遮断していたらしい。そういえばいつぞや和田博巳さん宅で爆音リスニングパーティーをしたときも、同じような現象が起きたことがあって、そのときもパワーアンプはリンだった。リンはとても音楽的で美しい音のするアンプだけど(私も使ってる)、その瀟洒な外観から想像つくとおり、室内でおとなしく聴く人向け。こういう乱暴な用途には向かないということだろう。アンプやプレイヤーの選択はオーディオベーシック編集部と広瀬さんにお任せしたのだが、今回のイベントに限っては、多少音はガサツでも、クレルあたりのアメリカン・ハイ・パワー仕様のもののほうがよかったようだ。

 そして1時間半という時間はやはり圧倒的に短く、もっていったCDのごくわずかしかかけられず。ダムドもビョークもレッチリもクリス・クラークもシネマティック・オーケストラもコンヴァージもジス・ヒートもジョイ・ディヴィジョンもフィッシュマンズもピクシーズもバトルズもガスター・デル・ソルもビッグ・ブラックもかけられずじまい。最後に広瀬さん持参のゆらゆら帝国で盛り上がって(これも保護回路のおかげで中断したけど)、最後にニルヴァーナでもかけるかと思っていたら、主催者から、もう終わりにしてくださいと言われショボーン。なんだか実に尻切れトンボな、冴えない終わり方になってしまった。

 なんとも不完全燃焼な1時間半。もっと会場は狭くていいから、ちゃんとそれなりの防音・調音対策を施したハコで、それなりのアンプを用意して、セッティングもじっくり詰めて、もう一度リターンマッチしたい!!! そんで時間は5時間ぐらいやりたいですねー希望の方はオーディオベーシック編集部に要望してください…としゃべってはみたものの、小さなハコで5時間ぶっ通しで爆音で、って、それ、クラブってことじゃんと、あとで知り合いに指摘された。そりゃそうだよなー。悔しいけど、爆音度も音の良さも代官山AIRはおろか中目黒のOVOや渋谷のマイクロオフィスあたりにも全然かなわなかった。もちろんそういうハコの音はクラブ・ミュージック向けに特化してるし、聞くというよりは全身で浴びて踊るためのものだから、広瀬さんがかけたようなキング・クリムゾンやボブ・ディラン、あるいはコーネリアスみたいな音源が最上の音で聞けるとは限らないし、ホーム・オーディオにはホーム・オーディオなりの良さがある。だからできればオーディオメーカーが使っているような広めの試聴室で、10~20人ぐらいのお客さんを集めて、もう一度やってみたいという思いは強く持った。

 司会進行としてもちぐはぐで、「セミナー」と銘打っているわりには役に立つ話はいっさいできす。いくら無料イベントとはいえ、わざわざ遠方からきてくださった入場者の方には本当に申し訳なかったです。なにより私が悔しい。リターンマッチがしたいなあ。

 最後に、事前になんの打ち合わせもなかったのに突然指名してしまい、それでも快く壇上にあがってもらってコメントまでしてもらったクラムボンのミトさん、すいませんでした&ありがとうございました。

 それにしても悔しい… 

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2008.01.21

■ありがとうございました

 昨日のロック夜話、ご来場いただいた方はありがとうございました。

 びっくりするぐらいたくさんのお客さんにきていただき(過去17回やっているこのイベントでも動員はかなり上位のほうだった)、タナソーさんも大張り切りで、こっちがはらはらするほど率直にいろいろなことを話していただきました。とくに少年時代からの自分史を、かなりつっこんであかしていただいたのは感謝。ご本人は、お客さんが楽しんでいただけたかどうか、かなり気にしていましたが、タナソーファンはもちろん、音楽ジャーナリズムのありかたに関心を持つ人にとっても、有意義な時間だったと思います。
 九州DJツアーから会場に直行、3時間半しゃべりっぱなしだったタナソーさん、本当におつかれさまでした。

 次回は3月16日予定。ゲストはまだ未定です。

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2008.01.14

■横山健@武道館

 良かった。楽しかった。

 開演時間ギリギリに会場に到着したら、物販にものすごい長蛇の列で、この時点でもうお祭りムードは絶好調。会場に入ったら2階席の上のほうまでびっしり詰まった超満員。ライヴが始まれば、フロアのあっちでグルグル回ってるわ、こっちで折り重なってるわ、そっちで肩組んでスキップしてるわ、押し合いへしあいぶつかりあい、ダイブしてるわボディサーフしてるわ、上から見てるとぴょんぴょんと飛び跳ねてるさまが人間ポップコーンみたいでおかしくて仕方ない。あまりに面白いので、ずっとフロアばかり見てた。とにかくすごい熱気とエネルギーが充満してて、こんなにヴォルテージの高いロックのライヴって、すんごい久しぶりに見た気がする。アーティストも客もとにかく楽しそうで屈託がなくて、こっちもニコニコしっぱなし。連帯とか団結とか共有とか、そんなタームがいまどれだけ有効なのかわからないが、こんな場を共に作り上げることができたアーティストも客も本当に幸せだと思う。もしオレが10代のガキなら、一生忘れられないような思い出になったろう。

 ロックのライヴでこんなに気持ちのいい、後味のいいのは久しぶり。音楽的に語るべきポイントってそんなになかったりするけど、そんなのどうでもいいや……と思わせてくれたのも久しぶりだった。いい夜でした。

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2007.12.06

Mary J. Blige

 新作『Glowing Pains』(12/19日本盤発売)で、トッド・ラングランの「ハロー・イッツ・ミー」をやってる。これがあまりに素晴らしすぎて悶死。割合に原曲(ナッズのオリジナルではなく、『サムシング/エニシング』収録ヴァージョン)に忠実なアレンジで、ブライジの歌唱もオリジナル・メロディをあまり崩さず歌っている。そうするのが一番と思ったのだろうし、だからこそ原曲の甘美なフィリー・ソウル風味がちゃんと活かされた最高の仕上がり。資料にはこのカバーについて何も触れられておらず、どういう理由で取り上げたのかわからないが、たぶんトッドのディープな黒人音楽愛好家としての側面に共鳴したのだ……と思いたい。

 さっきからこればかり聴いているので全然仕事が進まない。いやー年も押し詰まって、いいものに巡り会いました。

 ちなみに日本盤(およびUK盤)のみ収録の曲なので注意。

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2007.11.22

■もろもろ近況報告など

●日曜日のロック夜話、おいでいただいた方はありがとうございました。

 フロアが若干広くなって、まさに立錐の余地もないギチギチの満員だった前回に比べると、だいぶラクに見てもらえたでしょうか。でもなにより驚いたのが、前回1時間半遅刻したヤマジ大先生が、なんと開演予定時刻前に会場に到着したこと! 心を入れ替えたんでしょうか。いい傾向です。

 イベント自体は、dip新作とソロ・ボックスを聞きながら、ゆるーく話す。リハ帰りだったというヤマジ君はギターを担いできていて、ギターをつまびきながらあれこれとりとめもなく雑談。ヤマジの自室に招かれたような親密さがあって、なかなかいい雰囲気だったのではないでしょうか。

 ただしその親密さは初心者無用の閉鎖性(という言い方はおおげさだが)に繋がるわけで、「話に暗黙の了解事項が多すぎて、よくわからなかった」と円盤店主の田口君から指摘。まあお客さんも全員ヤマジの熱心なファンだから支障はなかったと思うが、確かにあまり身内の内輪話に収束してしまうのはよくない傾向だ。今まではよく人柄を知っていて、気心が知れた人にばかり声をかけていたけど、これからは、面識がない人といきなり3時間のトークショーというのも、ジャズのセッションみたいで刺激的かも。精神的に消耗しそうだけど。

●私が主催する恒例のパーティー「bring the noise」は12月22日(土)で一応決定。ですがどういう形式でやるか考え中。今まではDJ14人30分プレイ態勢でやってたけど、たまにはDJを減らして長時間じっくりまわしてもらおうかなと思ったり。でもブリノイは基本的にお祭りだから、たくさんいたほうが楽しいし……。

●先日は渋谷で石井聰亙と田口トモロヲの対談取材に行ってきました。12月に出る石井聰亙ボックスIIのからみ。ふたりとは完全に同世代なので、若いころの音楽~映画体験など、いちいち話がわかりすぎて面白かった。

●14日にキューン・レコードの新人コンベンション、19日にホットスタッフ(イベンター)主催の新人ショウケースといってきて、若いバンドをいっぱいみてきました。14日はニコ・タッチズザ・ウォールズというギター・バンドが群を抜いてよかった。21日はどのバンドもかなり面白く刺激的でしたが、噂のネハンベースはやはり一頭抜けていたかな。「明るいポスト・ロック」ってかんじ。ほかには神戸の女子トリオ「マス・オブ・ザ・ファーメンティング・ドレッグス」というニルヴァーナとマイブラとモグワイをあわせてあっけらかんとさせたようなバンドがよかった。レンチもゲストに出ていたけど、あいかわらずテンション高い。

 すでにできあがったベテラン・中堅のライヴは、よほど好きじゃないと義務感を伴いがちになるけど、こういうイベントは楽しい。ライヴハウスで新人をおっかける楽しさを少し思い出しました。

●ミュージックマガジンから、07年ベスト・アルバムの依頼が。もうそういう季節なのね。 

●mixiのKEN→GO君の日記によれば、大阪シスコが閉店、続いて渋谷のシスコがハウス2号店にすべて統合されてしまい、ハウス、テクノ、ヒップホップ店が全部なくなるらしい。えええええええええ、そりゃねえだろう…最近ちょっとごぶさたしてるんで何もいう資格ないけど、ショックすぎる……

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2007.08.27

■現代消費社会の変遷

 最近めっきり更新頻度が落ちてるので、近況報告代わりに、最近気付いたことなど。タイトルはちょっとおおげさですね。

 私はふだんから家計簿をつけています。柄じゃないと思われるでしょうが、確定申告のとき便利なんですよ。

 それでコンビニやスーパー、外食も含めレシートをもらえるやつは片っ端から家計簿につけるわけですが、最近現金を使う機会がめっきり減っていることに気付きます。代わりに何を使っているかといえば、電子マネー。もともとこういうたぐいのものが好きだというのもありますが(そういう特集の多い日経トレンディは愛読誌だったりして)、携帯の中にedy,suica,nanaco,IDと4種類も入っています。電車はもちろんコンビニ、空港や駅の売店まで電子マネーは使えます。ふつうの小売店や外食ではまだまだ使える店は少ないですが、クレジットカードなら、ちょっとした規模の店は使えるし、タクシーもクレカはほとんどOK(こないだedyが使えるタクシーにも遭遇)。こないだ検査を受けた某大病院でも、クレカで支払いました。現金を使うのは近所のスーパーと、ファストフード系、小規模な外食屋や商店、それから誰かと食べに行って割り勘にしたときぐらい。行動半径によっては携帯さえあれば財布なしでも一日過ごせそうだし、今後電子マネーもクレカも使用可能な店はどんどん増えていくでしょう。だから最近は銀行で現金をおろすことがめっきり減っています。まさにキャッシュレス社会の到来を肌で感じているわけです。

 しかし。電子マネーといえど金を使っていることに変わりはない。だいたいクレカでオンラインチャージだから、最近現金を使ってなくていい傾向だなあ、などと油断していると、クレカの請求がきて腰を抜かすことになる。もう察しがついたでしょうが、なぜ今こんなことをグダグダと書いているかといえば、その請求がついさっき届いてガクブルしているわけです。クレカも電子マネーもヴァーチャルなものなので、なんとなくお金を使っている意識が希薄になってしまうのも危険です。支払い、どうしますかねえ……

 それに携帯買い換えて大容量のi-アプリが使えるようになったおかげで、電子マネーや各種会員証、ポイントカードなどあらゆるものが携帯に収まってしまうようになりました。便利は便利だが、もし無くしでもしたらエライことになる。酔っぱらったときには気をつけよう……という教訓でした。

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2007.08.04

■下北沢ZOO

 むかし(80年代後半から90年代前半)下北沢に『ZOO』というクラブがあった。元は『下北ナイトクラブ』と名乗っていて、最後のころは『スリッツ』と名前を変えた。スチャダラパーやTOKYO NO.1 SOUL SETがライヴをやったことで有名ですね。

 当時オレは『NEWSWAVE』という洋楽系のミニコミをやっていて(このブログの「newswave on line」とは、そのウエブ版という意味です)、ZOOで冠イベント『NEWSWAVE NIGHT』をやるようになった。そのときがオレのDJ初体験。レジデントで一緒に回していたのが、現在世界のトップ・ハウスDJであるEMMA君や、TKD。

 毎月1回木曜日のイベントで、1年半か2年ぐらい続いたのかな。狭い店だったけど、ピークのころは動員が100名を超えていて、ライターの火がつかないような酸欠状態だった。当時の平日のオールのイベントとしては異例の動員だったと思う。そのころはほかにロックのイベントってなかったですからね。卓球とかフリッパーズ・ギターのふたりとか、客として来ていたと、あとで聞いた。ぼくのわがままでイベントは終了しちゃったんだけど、ほぼ入れ替わりの形でスタートしたのが瀧見憲司くんの『LOVE PARADE』で、マンチェ・ブームに乗って大盛況だったみたいですね。それが「渋谷系」の発祥だと聞いています。

 その『ZOO』の回顧本が出るらしい。監修は元ZOOの店長で、今はTOKYO NO.1 SOUL SETのマネージャーをやってる山下さん。で、こないだほかならぬTKDに取材を受けた。なんせ20年近く前のことなので細かいことは忘れてるんだけど、久々に昔のことを思い出して楽しかった。こないだInKの取材で川辺ヒロシに会ったら、やはり彼も荏開津広くんに取材を受ける予定らしい。「NEWSWAVE NIGHT」は怖くて行けなかった、とか言われちゃったけど(笑)。

 さっき自分のコメント分の校正がきて、戻したところ。発売は秋ごろになるのかな。とても楽しみだ。ちなみに本の編集担当は、例のストリート/ハードコア系イベント『LOW LIFE』の主宰の浜田さん。

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2007.08.02

■フジロック07

 今年はいつも定宿にしているホテルが工事中で確保困難という話で、もし予約がとれないようなら3日間フル参加は無理かな……と思っていたのだが、すんなりとれたので、例によって前夜祭から参加。お金も時間も体力も手間もかかる夏のイベント。行く前はややユウウツだったものの、いざ始まってしまえば、やはり楽しい。ちょっと間があいてしまいましたが、軽く感想など。

●今年からプレス用の駐車場が、苗場プリンス前から、3.5キロほど離れた場所に移動。かってスキー場用に使われていたとはいうものの、山奥の辺鄙な場所で、携帯も通じない、いまはうち捨てられた廃虚のような古い駐車場。係員のひとりもいない。送迎のバスが一時間に一本くるのだが、それまでの不安なことといったら……

●今年はさほど雨にもたたられず、コンディション的にはここ数年の間ではベストだった。月曜日の苗場は豪雨だったから、一日ずれてたらかなり辛いことになっていたろう。その点はラッキーだった。やっぱ夏の野外フェスは暑くなきゃね。人も適度な混み方で快適。ただし2日目のメインアクト終了後のオアシス広場の混み方は異常だった。

●前夜祭でワインを半年以上ぶりに飲まされる。大して量は飲まなかったが翌日テキメンに応えたので、それ以降はセーブ。おかげで最後まで頑張れた。今年から持っていった背もたれ袖つき巨大折りたたみ椅子にも助けられた。大きいけど肩にかつげば意外に負担でもなかったし、小さな携帯用の椅子に比べると段違いにラク。だから今年は以外に体力を消耗せず済んだ。

●例によってカメラを持っていって、お会いした方の写真を撮ったが、今年はいつになく会った人が少なく、恒例のフジ写真集はやめておきます。特に業界の知人に会わなかったなあ。みんなフジは卒業?

●前夜祭も含め見たものの、○と×。ほんの一瞬しか見てないものも含むので、評価はお遊び。個々の感想は、気が向いたら。

(前夜祭)
○ジライヤ

(1日目)
×ブロンド・レッドヘッド
×センチメンタル・シティ・ロマンス
○ゴマ&ジャングル・リズム・セクション
○アキコ/モレーノ=ドミノコ=カシン+2
×レイルロード・アース
×ユア・ソング・イズ・グッド
○キングス・オブ・レオン
×オーシャン・カラー・シーン
○ミューズ 好きじゃないけど、みんなが好きなのはわかる
○×キュアー 言いたいことはたくさんある
◎イルリメ 天才!

(2日目)
×ザ・バーズ・アンド・ザ・ビー
○湯川潮音
○!!!
○カイザー・チーフス
◎オマー・ロドリゲス・グループ
○ストゥージズ
○ビースティ・ボーイズ
○ジョナサン・リッチマン

(3日目)
○面影ラッキーホール
×ディアフーフ
○エレクトラレーン
○toe 予想以上に良かった。ポストロック界のザ・ポリスって感じ
×せいかつサーカス
××上原ひろみ 今回のガッカリ大賞
○ジョナサン・リッチマン
○クラムボン ただし1発目に「Bass,Bass,Bass」を持ってきたのは、明らかに失敗(笑)
◎バトルス
○ヴォアダムス
×ケミカル・ブラザーズ でも映像と音響はすごかった。ヴォアダムスに比べると、大金持ちってかんじ

 でも一番ウケたのは、行き帰りの車中で同行者に聴かされたドラゴンフォースというバンドの「インヒューマン・ランページ」というアルバムだった(笑)。メロスピ侮り難し。最終日の夜ははやめにホテルに戻り、テレビの選挙速報に釘付け。当選インタビューを受ける丸川珠代の、シャブでも打ってるんじゃないかと思うほどの瞳孔の開いたうつろな表情がすごかった。

 月曜日は15時前に帰宅。帰りの高速が土砂降りの雨で運転にかなり神経を使った。18時から渋谷でバトルスの取材。そのあとタワーのインストア・ライヴ。取材中、ライヴ本番直前だというのにグビグビとビールを飲んでるのに驚く。ライヴの出来はフジの4割減って感じでしょうか。もちろんそれだけ見ていれば十分すごかったと思うけど、昨日があまりにすごすぎた。酔っていたせいか?ミスも目立ったしね。
 
 そんなわけで翌日にはもう現実に戻り仕事に集中。今週末は自宅で原稿だ。来週はサマソニだが、行けるかなあ…

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2007.07.22

■クラムボン@野音

 いろいろライヴも見ているんですが、なかなかリポートを書く余裕がありません。昨日のクラムボンがすごく良かったので、とりあえずご報告。

 とにかくいままで見たなかで一番良いライヴだったんじゃないかな。素晴らしくポジティヴなエネルギー、ハッピーなヴァイブレーションで会場が満たされて、それがとても心地よく、少しも嫌味にならない。お客さんも実に素直にそれを受け止めて投げ返してくる。野音という場がクラムボンの音楽を共有する一種の疑似共同体として見事に機能していた。それが一晩限りのものであっても、みなそれを幸福な記憶として持ち続けるだろう。

 クラムボンの3人は、それぞれがそれぞれの役割を完璧に果たし、誰が抜けても入れ替わっても絶対この世界を再現できないという意味で、見事なまでに「バンド」だった。

 白い巨大な布が幾重にもステージを覆い、陽が落ちて照明が照らされるとそれが何色にも変わって、「LONG SONG」から「tayu-tau」あたりのサイケデリックでダビーな流れで、幻想的な効果を生むステージ・セットも効果的だった。例によってフィッシュマンズ「ナイトクルージング」もやっていたが、もう当の佐藤伸治がプレイすることのないこの名曲の魂をクラムボンの3人が受け継いでいるんだな、と感慨にとらわれたり。うん、いいライヴだった。

 立ち見も一杯の満員の盛況で、もちろん今までの野音では一番の入り。結成10年で今が一番盛り上がっている状況なんじゃないかな。うまく立ち回れば次のアルバムあたりでブレイク……ということもありそうだが、そこで無理をせずマイペースを守るのがクラムボンでもあるだろう。

 ステージでミト君がフジロック出演に触れ、出演時間がドゥルッティ・コラムとモロにかぶっていることを嘆いたら、客席からはまったく反応がなく……という場面はかなり面白かったが、どうやら最新情報によればドゥルッティ・コラムはメンバーのひとりが急病でキャンセルだそう。これで敵はハッピー・マンデイズとフリクションになったわけだ。さて、どうしますかねえ……

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■ロック夜話 ありがとうございました

 ロック夜話にご来場いただきありがとうございました。ジョンさんはすごく真面目な方で、事前にかける曲をきっちり決め、プレイする順番や構成まで考えてきてくださったゲストの方は初めて。幼少時の辛い体験まで包み隠さず話していただき、結果的には「やって良かった」と感謝もしていただいた。このイベントはまずゲストの方、次にお客さんに喜んでいただくためのものなので、本当にやって良かったです。

 次のゲストはまだ未定ですが、決まり次第ここで報告いたします。

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2007.07.15

■次回ロック夜話:ゲスト決定!

(イベント開催まで、このエントリーがトップにきます)

Lex_jon

★「小野島大のロック夜話」
@円盤 http://www.enban.org/
7/15(日)18時半開場 19時開演
チャージ:1000円(incl. 1 drink)
ゲスト:ジョン(犬)
http://jonthedog.blog18.fc2.com/
http://www.myspace.com/jonthedog242
司会:小野島大(音楽評論家)
*ゲストの愛聴盤を聴きながら、ゲストが自身の音楽史や音楽観を語り尽くすトーク・ライヴ・ショー。


 開催まですでに一ヶ月を切ってますが、ようやくゲスト決定しました。いつかこの方をゲストに、とずっと思っていたんですが、やっと実現! 

 巨大な犬(熊のようにも見えるが気にしない気にしない!)の着ぐるみを着て足踏みオルガンで童謡のような鼻歌をうたう……と書いてもその可愛くてシュールで摩訶不思議な面白さを1ミクロンも伝えたことにならないのが悔しいですが、とにかく日本が生んだもっともユニークでキテレツで突出した個性と才能のひとりであることは保証します。

 で、見たことのある人ならご存知と思いますが、とにかくこの人のライヴには終始クスクス笑いが絶えない。喋りの面白さ、全身からにじみ出る愛嬌、なんともいえないマジカル・ポップなパフォーマンスが最高なんですよ。はたしてトーク・ライヴという形で彼女(女性です)の面白さがどれだけ伝えられるか。自分でもチャレンジなんですが、なんとかがんばりたいと思います。彼女は会場となる高円寺・円盤で定期的にライヴをやっているので、円盤の常連の方ならよくご存知ですね。

 ジョン・ゾーンから吉田達也まで認める奇妙かつ個性的な才能。ぜひお見逃しなく!

Wikipedia

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2007.06.15

■80年代ベスト・ロック・アルバム100

 『レコードコレクターズ』誌の連続特集の80年代編。私も投票者のひとりとして参加しましたが、その個人ベスト25です。あれこれ考え込んでも完全に満足いくものなど選べるはずがないので、思いついたものを目をつぶって並べてみました。かなり適当なので、あまり突っ込まないでね(笑)。

1)Public Enemy / It Takes Millions of Nations To Hold Us Back
2)Discharge / Why
3)Public Image Ltd / Flowers of Romance
4)The Clash / Sandinista
5)Manuel Gottsching /E2-E4
6)The Pop Group / For How Much Longer Do We Dolerate the Mass Murder?
7)Talking Heads / Remain in Light
8)Big Black / Atomizer
9)Sonic Youth / Daydream Nation
10)DAF / Alles Ist Gut
11)Moebius-Plank-Neumeier / Zero Set
12)Prince / Controversy
13)New Order / Substance
14)John Zorn / Naked City
15)Meat Beat Manifesto / Storm Studio
16)Beastie Boys / Lisenced to Ill
17)Young Mable Giants / Colossal Youth
18)The Lounge Lizards / The Lounge Lizards
19)Youssou N'Dour / The Lion
20)Ministry / Twitch
21)Joy Division / Closer
22)Slayer / Reign in Blood
23)Husker Du / New Day Rising
24)The Smiths / The Queen Is Dead
25)Scritti Politti / Cupid & Psyche '85

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■石野卓球のインタビュー

石野卓球、ちゃんと動きます

 「bouce.com」掲載。InK新作のTDが終わった翌日(6月7日)にやったばかりのインタビューが、はやくも掲載。ここらへんはネット媒体ならではの早さです。

 InKの新作の話をとっかかりに、ここ1年ばかりの近況や40歳を迎えての心境、今後の電気グルーヴの予定などについて話しています。ここ2年ばかり卓球単独としての取材は受けていないそうで、けっこうレアではないでしょうか。例によって、記事では書けないような話もいっぱい出たんですが……毎週更新で計4回に分けて掲載予定。

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2007.05.21

■ロック夜話:ご来場ありがとうございました

5/20ロック夜話「ゲスト:マグミ」たくさんのご来場ありがとうございました!

 何が驚いたって、お客さんの女子率の高さ。間違いなく過去最高でしたね。お店にいた男はスタッフと出演者以外は1~2人しかいなかったんじゃないか。

 内容は子供のころからレピッシュのメジャー・デビューまでのマグミ氏の音楽遍歴を、氏が持参した愛聴盤を聴きながら振り返るという、「ロック夜話」の定番コース。とりわけ上京後(82年~84年ぐらい)、ツバキハウスの「ロンドン・ナイト」など、パンク~ニュー・ウエイヴ系ディスコで遊び回って「ロックで踊ることを覚えた」という青春時代の話は楽しかった。私は80年~81年ごろ六本木の「クライマックス」や「コスモポリタン」で夜遊びしていたクチなので、ちょうどマグミ氏とは入れ替わりなんだけど、あの時代の面白さは実感として理解できる。

 なぜかご本人の強い希望で話がレピッシュのメジャー・デビュー前までに限定されてしまい、その語の話や近況などを訊こうと思っても断られてしまったのは残念だったけど、お客さんは喜んでいただいたようで、良かった。10数年ぶりという懐かしいファンの人との対面もあったようだし。

 さて、次回は7/15なんですが、ゲストを誰にしようか思案中です。今までのゲストはすべて顔見知り(何度か取材したことのあるような)のミュージシャンの方にお願いしてきました。3時間以上の長丁場の、しかもお客さんを前にした公開インタビューなので、ある程度気心が知れている人でないと、突っ込みどころやどこまで突っ込んでいいかがわからず、遠慮して話が通り一遍になってどっちらけになる危険性があるからです。私も決して社交的なほうじゃないし。でもいつまでもそれじゃ広がりがないので、そろそろそういう制約を取り払ったところで考えねば。狭い上に楽屋もないという小さなお店での開催という事情なども理解していただける等、誰かいい人がいたら自薦他薦とわず紹介してください!

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2007.05.18

■Hummingbird 紙ジャケ再発について

200705181428000


http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=14598

 ハミングバードは第2期ジェフ・ベック・グループの主要メンバー(ベック、コージー・パウエル以外)が結成したバンドで、音楽的にはソウル/ファンクを基調に当時はやりだったジャズ/フュージョン風味をかけあわせた音。第2期ベック・グループからロック的な荒々しさを除いて洗練させたような感じで(コージー・パウエルとバーナード・パーディーの違いかな)、発売当時はずいぶん愛聴した。ボブ・テンチのヴォーカルがいいんですよ。第2期ベック・グループが好きなら、間違いなくこれも気にいると思う。ベストはセカンドの『密会(We Can't Go On Meeting Like This』かな。ストリングスやホーンを加えた3作目『Diamond Nights』もより洗練された仕上がりで悪くない。第2期ベック・グループを解散してベックはBBAを組むわけだが、正直、BBAよりこっちのほうがはるかに素晴らしい。

 記憶に間違いがなければハミングバードはファーストが10年以上前に日本のみでCD化されただけで、ほかの2枚はおそらく世界初CD化のはず。これに限らずA&Mは世界的にCD化が遅れてるんで、これを気にいろいろ出してほしい。パースエイションズの『I Just Want to Sing with My Friends』なんて出してくれたら萌え死ぬ。

 で、この紙ジャケ再発。発売日は16日だったわけだが、私は先月末にこの再発の報を知り、アマゾンに予約した。その時点でタワーやHMVは予約受付終了だった。だからアマゾンで予約したのだが、いやな予感はしていた。

 で、発売日をすっかり忘れていて、mixiを覗いていたらもう店頭に並んでいて、いろんなところで品切れを起こしていてちょっとした騒ぎになっているという書き込みを発見。もちろんウチにはまだ届いていないし、発送手配したというメールもない。

 あわててアマゾンのアカウントサービスを見たらやはり未発送の状態。その日発売の新譜なのに「発送まで3~5週間」となってる。あーやっぱり。一応電話して確認するが、「入荷の見通しがたっておりません」と木で鼻をくくったような答え。予約受付したんだったら、予約された数を確保すること、あるいは入荷枚数を超えたら予約を受け付けないのは商取引上あたり前の話だが、そうした常識も通用しないようだ。「注文した数より少ない数量しか入ってこなかった」というのがむこうの言い分だが、そんなの誰が信用するか。挙げ句は、どうせ2週間もたつと「入荷の見込みがないので注文をキャンセルします」と書いたメール一通で済まされてしまうのがオチだ。

 もはやここまでと覚悟を決め、ニュー・ウエイヴ再発のときにお世話になったレコード会社担当のHさんに電話。こういう場合、メーカーにも在庫がないことはわかっているから、再プレスの予定がないか聞いたのだが、どうやらHさんもアマゾンの予約問題には頭を痛めているようだった。入荷予定数が決まったら、その範囲内で予約を受け付け、予定数に達したら予約受け付け終了……というシステムに、どうしてできないのか。ちょっとしたプログラムの書き換えで済むはずなのに。こういう問題は一風堂のボックス・セット(ソニー)などあちこちで頻発しているようで、メーカーが話し合って正式に申し入れするなど圧力をかけなきゃダメなんじゃないかと思う。なんかアマゾンってブラックボックスというか、どうも売り手の顔が見えない不気味さがあるよね。メーカーにとってみれば売り上げがあまりに大きいから下手にでざるをえないところがあるだろうけど、なんとかしてほしいものである。ちなみにモノはあちこちあたって、なんとか確保できた。メーカー在庫はゼロ。当面再プレスの予定はなし。つまり店頭在庫のみなので、まだ入手していないという方は、見かけたら即ゲットされたほうがよろしいかと思います。

【教訓】アマゾンでは限定盤は予約するな

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2007.05.16

■70年代ロック・ベスト・アルバム100

レココレ最新号の企画。先月号の「60年代」編に続いて。

前号に続いて私も投票に参加しました。私個人のベスト25です。

1) Sex Pistols / Never Mind The Bollocks
2) The Rolling Stones / Exile on Main St.
3) Cactus / 'Ot'n Sweaty
4) The Who / Who's Next
5) Neil Young / After the Gold Rush
6) Kraftwerk / The Man Machine
7) David Bowie / Low
8) Todd Rundgren / Hermit of Mink Hollow
9) Bruce Springsteen/ The Wild,The Innocet & The E Street Shuffle
10) Stranglers / Black and White
11) The Specials / The Specials
12) Wire / 154
13) V.A. / No New York
14) This Heat / This Heat
15) Syd Barrett / The Madcap Laughs
16) Yes / Close to the Edge
17) Black Sabbath / Vol.4
18) Free / Highway
19) Rod Stewart / Every Picture Tells a Story
20) Lou Reed / Berlin
21) Jeff Beck Group / Jeff Beck Group
22) Dr.Feelgood / Down by the Jetty
23) Can / Tago Mago
24) Johnny Thunders & The Heartbreakers / L.A.M.F.
25) Bill Nelson's Red Noise / Sound on Sound

 ひゃはははは! 英米・年代のバランスとかジャンルの拡散とか、評論家的な客観性など一切考えず自分の好きなものだけ並べたのでめちゃくちゃ。もちろん、1アーティスト1枚に限定したとか、ほかの人がたくさん投票しそうなやつはあえて落としたとか、逆に自分しか入れそうにないやつは高い点をつけたとか、例によっていろいろ恣意的な操作はあり。

 唯一悔いが残るのがスライやPーファンク系を落としてしまったこと。「いわゆるロックに限る」という編集部の要望をうのみにしてしまったからだが、ちゃんとスライはベスト100に入ってますよ。損した。

 投票者のひとり、佐野ひろしさんのベスト25をmixiの日記で拝見したんですが、たった2枚しか重なってない! いくら佐野さんと趣味が異なるとはいえ、接点なさすぎで笑える。もうこの時代になると、単一な価値基準では図れない幅広いものになっていたということですね、ロックは。

 次は80年代編ですね。楽しみです。

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2007.04.23

■ NU SENSATIONS

9年前にミュージックマガジン社から監修して出した日本のオルタナティヴ・ロックのディスクガイド本。タイトルはフリクションの曲名からとった。表紙は山塚アイ画伯の書き下ろし。その後同じ絵が「スーパールーツ」シリーズの何作目かに使われたけど、この本のときが初出だ。

Nusensations

 監修というより実質的に責任編集といっていいぐらい深く関わった本なので、めちゃくちゃ手間はかかったけど愛着はあるし、内容にも自信を持っている。まあ今となっては直したいところはいっぱいあるけど、こういう本は当時も今もあまりないですからね。じっさい各所から好評を得たのだが、版元の都合で「ミュージックマガジン」の増刊という形での出版となり、書店には実質2ヶ月しか置かれなかった。こういうディスクガイド本は長い時間をかけてじっくり売るものだから、いまでも悔いがある。

 そんなわけであまり売れなかったという記憶しかないけど、先日必要があって版元から購入しようとしたら、もうほとんど在庫が残っていないと言われた。まあ9年もたてばそれぐらい売れるよね。刷り部数が何部だったのか、もう記憶はないけど。

 興味のある人は、近くの書店で注文するか、代金1800円を郵便振替(00150-7-106273)にて、ミュージックマガジン社バックナンバー係まで、通信欄に『NU SENSATIONS』と記し、希望冊数を書いて送ってください。送料マガジン社負担で発送いたします。〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-5北沢ビル8F 03-3263-3201。部数僅少なので、版元直のほうがはやいかも。→すいません! どうやら版元でも品切れになった様子。オレが買ったのが最後だったようです。

 いろんな方から続編出さないんですかという希望を聞く。内容には自信があるけど、なんせ9年前の本なので、情報面ではさすがに古い。とくに日本のオルタナティヴ・ロックはこの時期以降爆発的に増殖していったので、その後の動きをフォローしたうえで全面改定して、ムックか単行本で出し直せないかと思っているんだけど、どなたか興味のある編集・出版関係の方、いらっしゃらないですかね。いまならもっと手際よく作れると思うんだけど。

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2007.04.18

■60年代ロック・アルバム・ベスト25

 『レコードコレクターズ』誌最新号の巻頭特集は、創刊25周年企画「60年代ロック・アルバム・ベスト100」。25人のライターがベスト25を決めて投票、集計したもの。

 私も投票に参加したけど、投票者個々のベストは掲載されていなかったので、以下に転載しておきます。

1)The Doors / Strange Days
2)King Crimson / In the Court of the Crimson King
3)The Rolling Stones / Let It Bleed
4)Julie Driscall,Brian Auger & The Trinity / Streetnoise
5)Jimi Hendrix / Electric Ladyland
6)Roger Nichols and the Small Circle of Friends /
7)The Beatles / Revolver
8)Led Zeppelin / Led Zeppelin
9)Vanilla Fudge / Renaissance
10)Captain Beefheart & His Magic Band / Trout Mask Replica
11)Velvet Underground / White Light,White Heat
12)Jefferson Airplane / Surrealistic Pillow
13)Crosby,Stills & Nash / Crosby,Stills & Nash
14)Van Morrison / Astral Weeks
15)Small Faces / Small Faces
16)Pink Floyd / The Piper at the Gates of Dawn
17)Cream / Disraeli Gears
18)Jeff Beck / Truth
19)Love / Forever Changes
20)MC5 / Kick out the Jams
21)The Who / My Generation
22)The Butterfield Blues Band / The Butterfield Blues Band
23)Laura Nylo / New York Tendaberry
24)Creedence Clearwater Revival / Bayou Country
25)The Red Crayola / Parable of Arable Land

 偏ってますねえ。ディランを1枚も入れてないうえに、「ペット・サウンズ」を入れずロジャー・ニコルスを上位に押し込むという偏見ぶり。とはいえこれが100%の本音の好みというわけでもなく、いちアーティスト1枚に限定したとか(そうしないと上位はドアーズとストーンズばかりになる)、あまり票を集めそうにないやつをあえて上位にもっていったとか、いろいろ恣意的な操作はあります。ビーチ・ボーイズもディランも当然ふつうに選べば入ってきますが、どうせほかの人が挙げるだろうと思い、代わりにあえてマイナーなものを入れたりもしたし。まあそれが好みといえば、そうなんですが。

 でも「いわゆるロック」と指定されたので泣く泣く外したのに、ベスト100にスライが入ってたのはアタマにきたけどね。

 そのベスト100のラインナップはきわめて穏当なラインナップでしたね。60年代モノはそもそもアルバムの数がそんなに多くないから、特定の名盤に票が集中するのは当然なんですが、問題は今後予定されているという70年代、80年代。70年代ものはすでに投票済ですが、やはりかなり票は割れたようです。80年代ものはさらにその傾向は拍車がかかるでしょう。投票者の顔ぶれによって、大きく結果は変わりそう。