2004.08.10

■Free Music Watchdog

 改定著作権法の悪用や輸入権行使による並行輸入のストップなど、行きすぎた著作権管理による音楽の自由の阻害を監視するためのネットワーク「Free Music Watchdog」がスタートします。それにともない、blog「私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します」は、「 Free Music Watchdog : 音楽メディア関係者有志による情報中継所」としてリニューアルしました。詳しくはリンク先を参照してください。

 闘いは、これからです。

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2004.07.01

■懸念していた通り

 万来堂日記さん経由で今日知った、gtk's memoさんの文章

先日、東京税関の現役の統括審査官にカマを掛けたらあっさりボロを出しやがった。

「改正著作権法により、 音楽CDの輸入に制限が掛けられるようになったが、アジア諸国からCDを輸入するにはどうすればいいのか」 と問うたところ、こともあろうに

「 アジア諸国からのCDは輸入できない。並行輸入もだめ。所有権の放棄を求めることになるだろう。」


と返答しやがった。


 記事が書かれたのは6月11日。法案成立のわずか一週間後のことである。gtkさんは、問われた審査官が環流と並行輸入をごっちゃにしている雰囲気もあった、と書き添えておられるが、今後文化庁に対して法案運用にあたってのガイドライン作りを求めていくにしても、現場の税関職員がガイドラインに沿った適切な対応をとっているかどうか、監視していく必要がありそうだ。それができなければアジアン・ポップというジャンルは死滅する

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2004.06.09

■ほんとうにおつかれさまでした

 「海外盤CD輸入禁止に反対する」が6月16日に閉鎖。

 一般音楽ファンの法案反対の署名とりまとめをいちはやく実行されていたこのサイト。最終的な署名者は59,050名に達したという。法案成立を受け、所期の目的に沿い国会閉会の6月16日にあわせ、サイトを閉鎖するとのこと。

 われわれなどよりはるかに早くから、困難な活動を展開してこられたこの方のご努力がなければ、反対運動がここまで盛り上がることは絶対ありえなかった。知名度に頼ったわれわれの活動に対して徹底した草の根の運動、筆舌に尽くしがたいご苦労があったと思う。彼がとりまとめた59,050名の意志は、これからも反対運動の大きな力となるはずだ。ほんとうにおつかれさまでした。そして、ありがとうございました。

 

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2004.05.26

■いろいろ出てます

「Yomiuri Weeklyl

「東京新聞」社説

「Musicman-NET」

 「Musicman」というのは音楽業界人が多く読んでいる業界誌。

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2004.05.24

■文化庁、レコード協会に質問状出しました。

 詳細はこちら

 しかし内容証明郵便って、手続きめんどくさすぎ。海外出張前の貴重な時間が………。

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2004.05.21

■アマゾン

 ついにアマゾンが反対表明。

 レコード、本、PCソフトなど、ぼくがもっとも利用しているネットショプ、アマゾンが、ついに意志表明した。いつかこのブログでも「この法案は結果としてアマゾン叩きになってる」と指摘したが、こうして大きな小売店が懸念を表明したのは大きい。

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2004.05.20

■とにかく時間がないんですが

 風雲急を告げてきましたね。文化庁の役人への取材記事や、レコード協会広報部への取材記事「洋楽輸入盤に関するRIAAの考え方について」、先日ぼくと鈴木カツさんでお会いした河野太郎議員の発言(16日付と19日付)と、それに対する小倉秀夫弁護士のメールなど。これらについては、高橋健太郎さんや藤川毅さんをはじめ、さまざまな論客が論評を加えているので、ここで触れない。ひとつわかってきたのは、どうやら日本レコード協会や文化庁は、「邦楽の環流盤」ではなく「発展途上国からの輸入盤」一般を輸入禁止にしたいらしい、ということ。そして日本レコード協会や文化庁、河野議員を始めとする自民党の説明では、この法案に反対する人たち(それはつまり、自分のお金でレコードを買ったことのある人、ということだ)を納得・安心させうることなどとても不可能、ということだ。
 しかし、むこう側が相当焦りだしていることは確か。2ヶ月前の段階ではほぼ無風状態で可決されるはずだった今回の法案が、ここまで問題化するとは予想もしていなかったはず。各議員やレコ協、文化庁、各メディアに抗議や陳情や意見のメールや手紙を送り続けた人たち、1万人を超える反対署名者たち、そして反対声明を出した650人を超える音楽関係者、そしてネット上などで反対の意志を表明した人たちなど、すべての人たちの力で、どうやら少しは流れを押し返せそうな状況になっている。だがまだ足りない。あともう少しだ。

 どうやら法案は5月28日に衆議院で審議が開始されるようだ。そして6月初頭には審議が終わる。すでに水面下ではさまざまな動きや取り引き、根回しなどがおこなわれている。まさに政治の世界。来週後半から海外出張が決まっていて、その様子をすべて見届けることができないのが口惜しいが、ぜひこのブログを読んでいる人は、最後の最後まであきらめず、自分のできる方法で意志表示をして、ひとりでも多くの人にこの問題を広め、政治家たちや文化庁の役人たち、そして日本レコード協会へプレッシャーをかけ続けて欲しい。ぼくもやれることはやっていきます。

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2004.05.11

■私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します

音楽が殺される……?

法律によるCDの輸入規制に私たちは反対します。

現在国会に「著作権法の一部を改正する法立案」が提出されていますが、そこには世界各国の音楽レコードの輸入が禁止できる条項が含まれています。当初、それは主にアジア生産の安価な邦楽CDの逆輸入を規制するためのものと説明されていました。ところが国会の答弁の過程で、日本の音楽ファンが日頃から親しんでいる欧米などからの洋楽の輸入盤CDも「輸入権」というものによって輸入禁止されてしまうことが明らかになったのです。つまり……

●音楽を自由に聴けなくなる?

 欲しいCDが買えなくなったり、いつのまにか高くなっていたり

 これまでふつうに買えていた洋楽の輸入盤が、買えなくなる可能性があります。
 日本発売されている作品の輸入盤が、レコード会社が「輸入権」を行使すると、輸入禁止になります。まだ日本発売されていなくても、日本発売された瞬間に、売ることばかりでなく、在庫を所持していることも違法になるので、日本発売予定がある作品の海外盤は、事実上、輸入することができません。買いたいCDがあるのに、日本盤も輸入盤もなくて、どこを探しても買えなくなるということも起きるのです。
 日本発売予定がなくても、いつ、日本盤が出て、違法行為とみなされるか分からないので、レコード店や輸入業者は、これまでのように世界中のさまざまなCDを自由に輸入することが困難になります。輸入盤の種類は大きく減り、値段はとても高くなるでしょう。

 個人輸入は認められています。でも、個人使用のためのCDであることが証明されないと、自分で聴くために海外で買ってきたCDや、海外から通販で買ったCDが、税関で差し止められたり没収されたりするかもしれません。

 私たちは、消費者に多大な不利益を強いる法案の内容に強い危惧を持っています。

●ぜんぜん話が違うよ! 

 法案の目的はアジアの安い邦楽CDの逆輸入防止じゃなかったの?

 文化庁は、ずっとそう説明し続けています。でも法案では、邦楽の逆輸入盤と洋楽の輸入盤を区別していません。邦楽CDの年間売り上げは、1億7000万枚。邦楽の逆輸入CDやカセットは68万枚。そのたったの68万枚を防ぐという名目で、年間6000万枚を売り上げる洋楽の輸入盤まで規制しようとしているのです。
 参議院では、日本レコード協会から「一般の輸入盤を規制するつもりはない。アメリカの大きなレコード会社もそう言っていると聞いている」という旨の発言がありました。ところが、その後になって「日本政府に対して、楽曲の種別を問わず輸入を制限することを要求する」という、全米レコード協会と世界レコード制作者協会からの強硬な意見書が文化庁に送られていたことが判明しました。

 私たちは、この矛盾を許容できません。アジア盤の邦楽CDの逆輸入防止を目的とするならば、それを法案に明文化することを求めます。

●音楽に国境を作るな!

 音楽ってもっと自由で多彩で豊かなものだったはず

 音楽は言葉や主義主張や文化風習を超えた何かを、私たちに語りかけてくれます。そうしたさまざまに異質な価値観がぶつかりあい、混ざり合うことで、より自由で多彩で豊かな音楽が、世界中で作られてきたのです。
 現在の日本では、世界中のさまざまな音楽のCDが気軽に入手できます。それは、過去何十年にも渡って日本の音楽ファンが作り上げてきた「輸入盤」文化の賜です。日本のアーティストたちは、そんな素晴らしい環境で音楽を聴き、血肉としながら、新たな自分たちの音楽を作ってきました。しかし法案がこのまま成立すると、そうした環境が失われる可能性があります。それは邦楽を含めた日本の音楽文化と音楽産業全般の衰退に繋がりかねません。

 このように、日本の音楽文化の未来に、消費者の利益に、大きな打撃を与える輸入盤の規制に、私たちは強く反対します。

音楽関係者一同

署名者リストなど詳細はこちら

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2004.05.06

■輸入盤CD規制問題(9)

 先日のシンポジウムの感想など書きたいのが、あるアクションを立ち上げたことで、目の回るような忙しさとなって、とてもゆっくり書いているヒマがない。

 そのアクションとは、シンポジウムで実態を知ったあとに当然やるべき行動。今回の著作権法改定は、自腹を切ってレコードを買っているまっとうな音楽ファンなら、賛成などしようがないものだ。むしろ実態を知るにつれ、絶対に阻止しなければならないと痛感する。
 現在ぼくと、数人の有志を中心に、動いている最中だ。こちらの予想/期待をはるかに上回る速度で、その波は広がりつつある。そのスピードが、今回の事態の深刻さを物語っている。
 近々詳細は発表できると思う。いま、ぼくたちがやれることをやる。いまは、それしかない。

……ま、そのおかげで全然仕事が手に付かないわけですが。とほほ……。

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2004.05.02

■輸入盤CD規制問題(8)

 先日この問題に関して業界の友人といろいろ話したところ、どうやれば事態の最悪化を止められるか、という点について、いくつか示唆的な意見が出てきた。酒の席での思いつきみたいなものだから実現性は疑問だし、もしかしたら根本的に勘違いしている可能性もあるが、とりあえず4日のシンポジウムに向けて、話を整理しておく。

 まず、日本向けの輸出盤が制限され、アメリカでのCD生産量が落ちることになると、アメリカのCDプレス工場で働く人たちの仕事量が減る可能性がある。日本向けの輸出盤が全生産量のうちどれぐらいの割合なのかわからないが、工場従事者の賃金に響くほどの割合なら、日本への輸出制限は、アメリカの労働者の権利を侵害するものとして問題になるのではないかという見方。このあたりの事情に詳しい人に、意見を聞いてみたいところ。

 それからもうひとつ。今回の件をアメリカやイギリスのメジャー・アーティストに直接訴え、アーティストからレコード会社に圧力をかけてもらうという手もある。実際アメリカ盤が売れようが日本盤が売れようがアーティストの取り分がさほど変わらないのであれば、アーティストによっては真剣に話を聞いてくれるかもしれない。自分の取り分が変わらないのであれば、できるだけ安い値段でCDを売りたいと思うアーティストは多いはずだし、こういう問題で自らのユーザー・フレンドリーな姿勢をアピールしたい人もいるはずだ。ブライアン・メイが日本のファンからのメールでCCCD問題を知り、自分のウエブ・サイトで抗議したという例もあるし、やってみる価値はある気がする。

 4日のシンポジウムに関して、もう一度告知しておく。もちろんぼくも行くつもりだが、かなりはやめに行って並ばないと、入場できなくなる予感……

選択肢を保護しよう!!
著作権法改正でCDの輸入が規制される?
実態を知るためのシンポジウム

期日:5月4日
場所:新宿ロフトプラスワン
時間:午後1~3時
入場無料/ドリンク代500円のみ御負担ください
司会進行:ピーター・バラカン
パネラー:
民主党 川内博史議員
音楽評論家/HEADZ代表 佐々木敦氏
輸入盤ディストリビューター、リヴァーブ副社長 石川真一氏
イースト・ワークス・エンタテインメント 高見一樹氏
音楽家 中原昌也氏
ビルボード誌日本支局 スティーヴ・マックルーア氏
「REMIX」誌スーパーバイザー 野田努氏
音楽評論家/エンジニア&プロデューサー 高橋健太郎

発起人:ピーター・バラカン、高橋健太郎
協力:藤川毅

この催しは三人の個人有志のみによって運営されます。いかなる団体とも無関係です。

 なお当日はストリーミング中継もあり。こちらを参照。


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